今季からGT3規定車両を使って争われるFIA GT1世界選手権の今季開幕戦が、フランスのノガロで行われ、ステファン・オルテリ/ローレンス・バンスール組32号車アウディR8 LMSが新生シリーズ最初のウイナーに輝いた。

 土曜に行われた予選レースでは、トニ・バイランダー/フィリペ・サラカルダ駆るAFコルセの3号車フェラーリ458が、32号車、33号車の2台のアウディを抑え優勝。決勝レースのポールポジションを獲得した。

 迎えた日曜の決勝は、あいにくのウエットコンディションに。そんな中、序盤からGT3マシンによる激しいレースが展開されるが、3号車フェラーリのペースが上がらず。アウディ勢がなかなか前を切り拓くことができない中、トーマス・エンゲ組が駆る24号車ランボルギーニ・ガイヤルドLP600+がオーバーテイクをみせ、トップに浮上する。

 エンゲは大きなリードを広げ、ドイツの侯爵家出身で大富豪でもあるチームメイトのアルベルト・プリンツ・フォン・トゥルン・ウント・タクシスと交代。とは言え、これまでADAC GTマスターズに参戦した実績しかないトゥルン・ウント・タクシスは、2〜3番手に続いたアウディ勢のプレッシャーに抵抗しきれず、トップを明け渡してしまう。

 これでトップに浮上した32号車アウディが新生FIA GT1最初のウイナーに。33号車が続き、アウディ勢がワン・ツーを飾った。トゥルン・ウント・タクシスは、追い上げをみせたヘクシスの2号車マクラーレンMP4-12Cの攻略は退け、見事FIA GT1デビュー戦で表彰台を獲得している。

 4位は2号車マクラーレン、5位は3号車フェラーリ、6〜7位にはミュニッヒが走らせるメルセデスベンツSLS AMG GT3が入った。

FIA GT1開幕戦ノガロ レース動画(1時間29分)

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