全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦鈴鹿は予選が行われ、午前から好調のロイック・デュバル(NAKAJIMA)がポールポジションを獲得。小暮卓史(NAKAJIMA)が2番手に続き、NAKAJIMA RACINGがフロントロウを独占した。
Q1:
午前中から好調なNAKAJIMA RACINGの勢いはQ1から止まらない。Q1が始まって10分も満たないうちに、小暮卓史、ロイック・デュバルのふたりがワン・ツーとなり、その時点でデュバルから3番手のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)の差は1.3秒。圧倒的なタイム差をつけることとなった。
いったん各マシンはピットに収まり、残り6分あたりというところで各陣営が動き始める。ブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)はフロントタイヤの皮むきを行うなど、NAKAJIMA RACINGに対抗するべく策を講じてくる。しかし、一方のデュバルは新品タイヤをおろさずアタックへ。タイム更新はならずも2番手。小暮はアタックをせず、1回目のアタックのタイムで余裕のトップとなった。
Q1のノックダウンは、立川祐路(CERUMO/INGING)が12番手、国本京佑(Team LeMans)が13番手でそれぞれノックダウンとなった。
Q2:
10分間のインターバルをおいてスタートしたQ2。NAKAJIMA RACINGは序盤全く動きをみせず。IMPUL勢はフロントにニュータイヤ、リヤにユーズドを装着しいったんコースインするなど、戦略の違いが見られた。
NAKAJIMA RACINGが動き始めたのは残り5分を切ってから。2台ともにニュータイヤを装着してピットアウト。今度はデュバルがトップで、1分41秒394というタイムをマーク。小暮が2番手で続き、またもNAKAJIMA RACINGがワン・ツーとなった。3番手には松田、4番手はトレルイエとなった。
Q2でノックダウンとなったのは9番手の伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、10番手のリチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)、11番手のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。ロッテラーは憤懣やるかたない様子でピット前でマシンを降り、首を振りながらピット内に向かっていった。
Q3:
いよいよポールポジションを決めるQ3。NAKAJIMA RACING勢は、残り4分というところでピットアウト。一度のアタックで仕掛ける。他の陣営は一度コースイン、NAKAJIMA勢に続くようにアタックに入っていった。
まずはデュバルが1分41秒214というタイムをマーク。一方の小暮は一度アタックを止め、チェッカー周で再度アタックをかける。しかし、そのアタックで小暮はデュバルのタイムを上回れず。結局デュバルが2戦連続のポールポジションを獲得。2番手に小暮、3番手には最後に塚越広大(HFDP)が飛び込み、第3戦もてぎに続き3番手グリッドを獲得することとなった。トヨタ勢の最上位は松田の4番手となっている。