全日本戦選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦はノックアウト予選が行なわれ、PIAA NAKAJIMAの小暮卓史が今季初のポールポジションを獲得。2番手にチームメイトのロイック・デュバルが続き、3番手には地元期待の塚越広大(HFDP RACING)がつけた。現在ランキングトップのブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)はQ2で脱落した。

Q1:
 ノックアウト方式で行なわれるフォーミュラ・ニッポンの予選。Q1では2台が脱落する。雨も心配されたが、予選開始時は晴れ間も覗く状況にまで回復し、ドライ路面で行なわれた。

 13時ちょうど、DOCOMO DANDELIONのリチャード・ライアンが先頭でコースイン。PIAA NAKAJIMAの2台が唯一1分35秒台に入れてワンツー態勢を形成する。残り5分で最下位のトレルイエがいよいよアタック、4番手。

 ライアンは最終アタックでチェッカーを受け、12番手止まり。Q1脱落が決定した。立川も36秒台を切れずに13番手となり脱落。トレルイエはヒヤヒヤの11番手での通過となった。トップは小暮で1分34秒264。2位のデュバルとはコンマ054差。

Q2:
 Q2では3台が脱落する。10分間のインターバル中にトレルイエがサスペンションセッティングを変更。

 デュバルがリヤのみユーズドタイヤでコースインし小暮も追随。その後ピットインし、リヤもニュータイヤへ交換し前後で熱入れを変えてくる戦術を採った。残り5分30秒というタイミングで各車コースインするが、PIAA NAKAJIMA勢は間を取りタイミングを計る。

 残り2分、いよいよデュバルと小暮がコースイン。デュバルは2周目で楽々と1分34秒台を刻みトップに立つ。僅差で小暮も続いた。一方でトレルイエのアタックは平凡なもの。11番手タイムでQ2脱落となってしまった。ほかに国本京佑(Team LeMans)と伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がノックアウトとなった。

Q3:
 2セッションを勝ち抜いた8台が上位グリッドとポールポジションを争奪するQ3。

 残り3分でデュバルが1分34秒139でトップに躍り出るも、直後に小暮が1分33秒772をたたき出してトップに浮上。デュバルは逆転を賭けて最終ラップに再度アタックを挑み、セクター1ではベストタイムを刻んだもののその後は遅れて2番手グリッドが確定。Fニッポン初のポールポジション獲得とはならなかった。

 これで、ただひとり1分33秒台のタイムを刻んだ小暮が今季初のポールポジションを獲得した。

 フロントロウを占めたPIAA NAKAJIMAの2台に続く3番手グリッドを獲得したのが地元の声援を受ける塚越。Team LeMansの石浦宏明が4位と健闘し、以下アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、平手晃平(ahead IMPUL)、松田次生(LAWSON IMPUL)、大嶋和也(PETRONAS TOM'S)という上位グリッドとなった。

本日のレースクイーン

松田蘭まつだらん
2025年 / オートサロン
AUTOWAY/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る