F1アブダビGP後、12月1日にピレリが2016年用タイヤテストを開催。その翌日12月2日から3日間、同じくヤス・マリーナ・サーキットでGP2とGP3のオフシーズンテストが行われる。現地での取材から、このテストに日本人ドライバー2名が参加することが明らかになった。ひとりは現在GP2に参戦している松下信治、もうひとりは今季全日本F3選手権に参戦していた福住仁嶺(ふくずみ・にれい)だ。

 徳島県出身で現在18歳の福住は、5歳でカートを始め、2009年に全日本ジュニアカート選手権でシリーズ2位を獲得。2013年には日本最高峰のKF1クラスでチャンピオンに輝いた。その後、鈴鹿レーシングスクールに入校、スカラシップを獲得。2014年はF4のFCクラスに参戦、チャンピオンに。今季初参戦した全日本F3選手権ではシリーズ4位に終わったが、もてぎラウンドで2連勝を飾るなど著しい成長を見せた。

 今回、福住が参加するのはGP3のテストで、松下が所属しているARTのマシンをドライブする予定。3日間のうち、どの日に乗るのかは現在チームと協議中だという。2016年にGP3へ参戦するかどうかは、テストでのパフォーマンスを見て判断されることになっており、現時点で来季の参戦は未定。

 ちなみに福住とともにARTでGP3のテストを受けるのは、シャルル・ルクレール(フランス/2015年F3ヨーロッパ選手権4位)、アレクサンダー・アルボン(タイ/2015年F3ヨーロッパ選手権7位)、ニック・デ・ブリス(オランダ/2015年ワールドシリーズ・バイ・ルノー3位)らが予定されている。

 GP2のテストに参加する松下もARTのマシンを走らせるという以外、テストの詳細は明らかになってない。2016年のレース活動に関しても、まだ正式なアナウンスは行われていない。ただしヨーロッパのあるレース関係者は、今季の松下について次のように語り、高く評価している。

「今シーズンの松下は、チャンピオンになったチームメイトのバンドーンの影に隠れてしまった感は否めないが、1年目であることを考えれば上出来だ」

 現在あと1レースを残して、松下はランキング9位。チームメイトと差がついた理由のひとつに「ヨーロッパのサーキットでの経験不足」が挙げられており、それを克服できる2年目は飛躍するだろうと前出の関係者は分析する。

「その証拠にヨーロッパのドライバーにとっても走行する機会が少ないバーレーンでは、春も秋も素晴らしい走り(開幕戦となった春は予選でいきなり2位、アブダビ前に開催された秋はレース1で2位)を披露した」

 松下とともにARTでGP2のテストに参加するのは、今季GP2を戦ったオリバー・ローランド(イギリス/現在はステータス所属)、マーロン・ストッキンガー(フィリビン/2015年は現在はステータス所属)、ノーマン・ナト(フランス/2015年は現在はアーデン所属)が予定されている。

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