リバースグリッドで行われるGP2レース2。オーストリアのレッドブルで行われた第4戦は、終盤までバトルの多いレース展開となった。
スタートは3番グリッドのジョニー・チェコットが好スタートを決め、PPスタートのアレクサンダー・ロッシに1コーナーで並びかかりながらトップを奪取。この2台に続いて、6番グリッドのラファエル・マルチェッロが3番手にアップ。2番グリッドのミッチー・エバンスが4番手に順位を下げ、5番グリッドのステファノ・コレッティがポジションをキープ、その後ろにスタートでジャンプアップした伊沢拓也が続いた。
しかし伊沢は1コーナーで他車の接触を避けてオーバーラン。すぐにコースに戻り2コーナーへ向かうも、進入で左右のマシンに挟まれる形で接触を受けて、右フロントのカスケードウイングを破損。この伊沢の接触を避けるようにチームメイトのストフェル・バンドーンが2コーナーで大きくコースアウトして順位を下げる。
伊沢はその接触の影響で、6番手から9番手に後退。また、オープニングラップで接触によりマシンを破損していたレース1ウイナーのフェリペ・ナスールは2周めにオレンジボール旗が提示されてピットに戻るもリタイアを余儀なくされる。
トップのジョニー・チェコットは順調に序盤の周回を重ねたが、中盤戦になると2番手以降は接戦に。2番手のロッシとマルチェッロが順位を争いマルチェッロが2番手に上がると、4番手のコレッティが3番手のロッシに2コーナーでアウトから並びかかり、そのままアウト-アウトでオーバーテイクし、3番手を奪う。ロッシはそこからエバンスにもかわされてズルズル後退。
さらに終盤になると上位争いは過熱し、3番手のエバンスをマルチェッロがオーバーテイク。しかし、その後、エバンスがマルチェッロを抜き返したに見えたが、すぐにマルチェッロがエバンスを抜き返して3番手をキープ。トップ争いも2番手のコレッティがトップのチェコットに1秒以内で終盤、プレッシャーをかけ続けたが、チェコットはミスなくトップを守りきり、今季2勝目、レース2での今季初優勝を飾った。