F1スペインGPの併催レースとして行われたGP2シリーズ第4ラウンドのバルセロナは、ケータハムF1のリザーブドライバーを務めるギド・バン・デル・ガルデ(ケータハム)が今季初勝利を挙げた。
ダビデ・バルセッキ(DAMS)の3連勝で迎えたGP2バルセロナ。F1と同じく欧州ラウンド初戦となるカタルニアでは、タイトル争いでバルセッキを追いかけるライバルたちが奮起した。
予選でポールポジションを獲得したのはロータスGPのジェームズ・カラド。しかし第1レースの主役に躍り出たのは予選5番手のバン・デル・ガルデで、スタートの攻防で3番手へと浮上したバン・デル・ガルデはトップをうかがう位置から序盤のレースを進めると、ピットストップでライバルを出し抜く奇襲にでる。
ケータハムはタイヤ交換でバン・デル・ガルデのリヤタイヤのみの交換を選択し素早くコースに送り出すと、これが功を奏し、トラフィックにつかまっていた首位のカラドと2番手ファビオ・ライマーを逆転。そのライマーがピットでのアンセーフリリースによりドライブスルーペナルティで後退すると、バン・デル・ガルデは追いすがるカラドも退け、0.8秒差の僅差で今季初のトップチェッカーを受けた。
2位はカラドで、3位には予選8番手から追い上げたコローニのステファノ・コレッティが入った。
また、翌日曜朝に行われたリバースグリッド採用の第2レースは、ポールスタートのルイス・ラジア(アーデン)がナタナエル・ベルトン(レーシングエンジニアリング)との序盤の攻防を制し、開幕戦以来の今季2勝目を達成。選手権リーダーのバルセッキが再三にわたりベルトンに仕掛けたものの、ポジションを奪うことはできず、ベルトンが2位でフィニッシュ。連勝をかけて臨んだバルセッキは3位に終わった。なお、第1レースの勝者バン・デル・ガルデは6位だった。
ザウバーF1のリザーブドライバー、エステバン・グティエレス(ロータスGP)は第1レース10位、第2レースも7位と精彩を欠いている。