インターコンチネンタル・ル・マン・カップ/アメリカン・ル・マン・シリーズのプチ・ル・マンは1日、決勝レースが行われ、フランク・モンタニー/ステファン・サラザン/アレックス・ブルツ組プジョー908が優勝を飾った。
プジョー、アウディの熾烈な戦いがル・マン24時間以降も続いた今季のILMC。1000マイルで争われるプチ・ル・マンでは、序盤イエローコーション下でピットインしたワークスのプジョー7号車、8号車がともにピットレーン出口の赤信号を無視してしまい、60秒のペナルティストップを課せられ、その間に10号車オレカ・プジョー908 HDi FAPが序盤のリードを奪う。
一方のアウディ勢は、1号車、2号車とも周回遅れのポルシェと接触。また、1台は修復後ステアリングのトラブルに見舞われ、2台ともにリタイアするという結果に。遅れたワークス・プジョーのうち、モンタニー組8号車が追い上げをみせ、レース半分を過ぎたところで10号車をパス。優勝を飾った。
2位はセブリングで優勝を飾り、アメリカでのレースで強さをみせた10号車オレカ・プジョー。3位にはトラブルフリーで走り抜いた007号車ローラ・アストンマーチンが入った。なお、今回プジョーが優勝したことにより、1レースを残してマニュファクチャラータイトルを決めている。
LMP2クラスは、序盤からレベル5モータースポーツのHPD ARX-01gと、シグナテックのオレカ03・ニッサンが競り合う展開となったが、シグナテックはステアリングトラブルに襲われ、クリストフ・ブシュー/ジョアオ・バルボサ/スコット・タッカー組レベル5が優勝となった。
LM-GTEクラスは、序盤からラルフ・ファーマン駆るラグジュリー・レーシング、ドミニク・ファーンバッハー駆るエクストリームスピードとフェラーリ458が首位を奪ったが、最後に笑ったのはジャンマリア・ブルーニ/ジャンカルロ・フィジケラ/ピエール・カッファー組AFコルセのフェラーリ458。
AFコルセは、ピットレーン出口の赤信号無視によりストップ&ゴーペナルティが課され大きく遅れたが、ハイペースでポジションを回復。BMW M3 GTを抜き去り優勝を飾った。