来季のスケジュールにインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)のロードコースを組み込む計画を進めているインディカーは、4日に走行テストを実施した。テストは、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのグラハム・レイホールとパンサー・レーシングのライアン・ブリスコが担当し、ロードコースを経験したふたりはIMSのロードコースに可能性を感じたようだ。

 1909年に設立しインディアナポリス500マイルレースを毎年開催するアメリカ伝統のコース、インディアナポリス・モータースピードウェイ。現在IZODインディカー・シリーズでは、インディ500時にオーバルコースを使用しているが、来年からインディ500とは別に、オーバルのインフィールドにあるロードコースの使用することを検討している。

 2000年にオーバル内を改修しインフィールドセクションを設けたIMSは、インフィールドセクションを使用して2000年から2007年までF1を開催。その翌年の2008年からはMotoGPがレースを行っている。

 レースが開催できるかを検討するため、インディカーは4日にテストを実施。レイホールとライアン・ブリスコがロードコース部分をドライブした。インディカーは、ロード部分のレイアウト変更も検討しており、100万ドル(約1億円)の予算が組まれているとのことだ。

 レイホールとブリスコは、F1開催時と同じ右回りでコースを最初にドライブし、現在のMotoGP開催時の左回りのコースも試している。

「回り方によって多少の違いはあるけれど、実際に悪いトラックではないよ。みんな良くないと言っているけど、とっても楽しめた。滑りやすくてグリップはあまりなかったけどね」とレイホール。

「パッシングポイントは2カ所だけかな。地形の違いを分析していけば、可能性は広がるだろうね」

 F1では、オーバルの一部を利用していたがレイホールはオーバルの利用には反対のようだ。

「ターン1を使うべきではないと感じたよ。オーバルは走らないほうがいいね。しかし、オーバルを利用することがレースを良くするものだとは思っているよ。オーバルでは最終ラップでリードしていて、8台分の差があってもオーバーテイクされてしまうからね」

「クイックラップはどうするのか? ストレート重視かインフィールド重視か……。レース日に興味をそそるものではあるけどね。この距離のストレートだとトップスピードは時速300km。ここでは、とても刺激的なレースになると思うよ」

 ブリスコも、レイホールと同じく好印象を受けたようだ。

「トラックとして多くのハイスピードコーナーを持っているし、右回りでは違う印象も受けた。パッシングポイントも2,3カ所あって、レースを面白くするだろうね」

 インディカーは、来年に早くもIMSのロードコースを組み込もうと検討しており、可能ならばインディ500が行われる5月の初旬を考えているようだ。

indycars – Road Course test at IMS

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