ポルトガル・アゾレスでのIRC第4戦を前して、ポイントリーダー、フレディー・ロイクスのチームメイト、ニコラ・ブイヨー(プジョー207)は「勝たなくてもまだタイトル争いの権利はある」と余裕の構え。
またプジョーUKから参戦のクリス・ミーク(プジョー207)もテストの感触に好印象、シュコダのユホ・ハンニネン(シュコダ・ファビア)も好結果を期待している。
5月7〜9日に開催のIRCポルトガルラウンド、08チャンピオンのブイヨーはランキングトップ、ロイクスの13点から5点ビハインドの6位に着けている。
それでも「シーズンは長いからタイトルを争う上でもまだかつ必要はないと思う。出走順でディスアドバンテージになることもあるし、とてつもなく速い選手も出てくるだろうから。走ってみてマシンのフィーリングが良ければ、がんばってみるよ」とまだ焦りはない。
「グラベルのテストではいい感触だったから、表彰台圏内でのフィニッシュなら、文句はないね」とシーズン後半での追い上げに自信を持っている。
一方、第2戦ブラジルで優勝した、ミークはブイヨーのひとつ前、ランキング5位。このラウンドを前にしたテストでいくつかの変更点を考え、それが良い結果を生むことに期待をしている。
「セッティングが煮詰まってきているところで、さらなる変更点を探し出すのは難しいけど、いくつかのポイントを見つけることができたのでとてもよいテストだったと思う」
そして、開幕戦モンテカルロでクラッシュするまではラリーを大きくリードしていたハンニネンは、今度のラウンドで先頭走者を務めることになる。
しかしながら「簡単ではなくて、他のクルマより自分のクルマはスライドが大きくなると思うけど、それほど大きな問題にはならいと思っている。クルマは非常にいい状態だし、自信もあるから、結果は残せるんじゃないかな」と、それほど気にはしていないようだ。