カナダで開催されているIZODインディカー・シリーズ第10戦トロント。17日に行われた予選で、ジャスティン・ウィルソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)が1分00秒2710のコースレコードで初のポールポジションを獲得。佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)は18番手、武藤英紀(ニューマン・ハース)は22番手と共に第2セッションに進むことなく予選を終えた。
11個のコーナーからなるストリートコースの第10戦トロント。2つのグループに分かれて行う予選第1セッション、第1グループでは前戦ポール・トゥ・ウインを果たしたウィル・パワー(ベリゾン・ペンスキー)が第10戦も速さを見せトップを獲得。佐藤琢磨、武藤英紀が走行の第2グループでは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップタイムをマーク。琢磨は1分01秒8072でこのセッション9番手、武藤英紀も11番手と振るわず第1セッションで姿を消した。ニューマン-ハース・レーシングから復帰のグラハム・レイホールも第2セッションに進めず総合14番手に終る。
12台で争われた第2セッション。ここでウィルソンが速さを見せトップに立つ。2番手にエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が続き、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)、パワー、ディクソン、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)がファイアストン・ファストシックスに進出した。
ファイアストン・ファストシックスでも、ウィルソンが勢いをみせる。4周目に1分00秒2710をマークし、インディカー・シリーズで自身初めてのポールを獲得する。2戦連続ポール獲得中のパワーは1分00秒4563とウィルソンにわずかにとどかず2番手。チーム・ペンスキーの連続ポール獲得もストップした。3番手にはカストロベス。4番手にライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポーツ)が続いた。
ドレイヤー&レインボールド・レーシングは2002年ケンタッキーでサラ・フィッシャーが獲得して以来の2回目のポールとなった。「ここ数戦厳しいレースが続いていただけにポールを獲得できて素晴らしいね。キャリア2勝目をここでゲットしたいよ」とウィルソン。今回琢磨と同じくKVレーシングから参戦のポール・トレイシーは24番手から地元トロント戦に挑む。