JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPは23日、午前8時5分よりスーパーGTのレース1/2の公式予選が行われ、GT500クラスではレース1をウイダー モデューロ HSV-010の山本尚貴が、レース2をENEOS SUSTINA SC430の大嶋和也がポールポジションを獲得。GT300クラスでは、S Road NDDP GT-Rの佐々木大樹と星野一樹が両レースのポールを決めた。
早朝から雲ひとつない快晴に恵まれた富士スピードウェイ。今年のJAF GPではスーパーGTの練習走行がスケジュールされていないため、各マシンとも“ぶっつけ本番”の状態でそれぞれ20分間の予選に臨んだ。
まず始めに行われたGT300クラスのレース1予選では、開始とともに各マシンが連なる形でコースイン。セッション折り返しを過ぎたところで、スポット参戦のNISMO ATHLETE GT-R GT3を駆るアレックス・バンコムが首位に。
その後、残り3分を切って再びアタックが激化すると、GAINER DIXCEL SLSのビヨン・ビルドハイムやSUBARU BRZ R&D SPORTの佐々木孝太らが首位を奪いあうも、チェッカー目前にS Road NDDP GT-Rがトップタイムをマーク。そのままポールを獲得した。フロントロウにビルドハイムが並び、3番手にバンコムがつけた。
続くGT500レース1の予選では、セッション折り返しを迎えて各マシン一旦ピットへ戻ると、チェッカー直前にポールをかけた接戦が展開。カルソニックIMPUL GT-Rの松田次生やRAYBRIG HSV-010の小暮卓史、立川祐路、ジェームス・ロシター、国本雄資、塚越広大らがトップタイムを奪い合っていくが、最後の最後で首位に飛び込んだのは、山本尚貴の駆るウイダー モデューロ HSV-010。立川やロシターはベストタイム更新も首位には及ばず、山本がポールを獲得した。フロントロウに小暮がつけ、3番手に立川が入った。
その後、8分間を空けてGT300クラスのレース2予選が開始に。こちらの予選では、開始7分というところで、S Road NDDP GT-Rの星野一樹がレース1で更新されたコースレコードををさらに上回る1分36秒984という好タイムを記録して首位に。
その後、チェッカー間際に1分36秒736までタイムを縮めて、僚友の佐々木に続きレース2でもポールを決めた。2番手にはARTA CR-Z GTの高木真一が入り、NISMO ATHLETE GT-R GT3のルーカス・オルドネスが3番手に入ったものの、走路外走行違反により当該タイム抹消となり5番手に後退。これによりGAINER DIXCEL SLSの平中克幸が3番手を獲得した。
GT500クラスのレース2予選では、前半10分はENEOS SUSTINA SC430の大嶋和也をトップに、KEIHIN HSV-010の金石年弘、RAYBRIG HSV-010の伊沢拓也と続いて各マシン一度ピットへ。
タイヤ交換などを済ませて再びアタックが展開されると、チェッカー直前にトップタイムが続々と更新。ZENT CERUMO SC430の平手晃平やPETRONAS TOM'S SC430の中嶋一貴が好タイムをマークするが、最後は大嶋がコースレコードを更新する1分30秒701をマークしてポールポジションを獲得。平手がフロントロウに続き、一貴が3番手となった。