SUPER FORMULA Round7
13th JAF GRAND PRIX SUZUKA
Race Result Report
2014.11.8〜9
LENOVO TEAM IMPUL
No.19 Joao Paulo Lima De Oliveira
No.20 Kumar Ram Narain Karthikeyan
JPがRace1スタートで魅せる!
王者ならずも意地の1勝を飾る
いよいよ今シーズンのSUPER FORMULAも最終戦を迎えました。今年はニューマシンSF14が導入され、注目の1年となりました。LENOVO TEAM IMPULとしてはドライバーラインナップを変更、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラに加えF1を経て2001年以来のチーム復帰となったナレイン・カーティケヤンを迎え挑みました。速さ、強さなどパフォーマンスを発揮できた一方で、天候に翻弄されたりミスが出たりと浮き沈みの激しいシーズンとなってしまいました。今回の鈴鹿は2レース制かつエクストラポイントも加わる大事なレース。オリベイラがランキング2位から自身2度目のトップフォーミュラチャンピオン奪取を狙いました。
11/7(土)公式予選
天候:くもり コース:ドライ 気温:19℃ 路面温度:20℃
観客動員数:12000人
予選は、降雨はなく少しばかり日差しが差す中、ドライコンディションにて行われました。今回は2レース制のため、第2戦富士と同様Q1でレース1のグリッドが、Q1〜Q3の総合結果でレース2のグリッドが決まります。直近2戦のオートポリス、SUGOと予選で苦戦していたこともあり、LENOVO TEAM IMPULの2台ももちろんQ1から積極的なアタックを繰り広げて行きました。
Q1は13時30分から、20分間で行われました。オリベイラとカーティケヤンともにまずは、ユーズドタイヤを装着し感触を確認。一旦ピットに戻り残り7分を切るところで再びコースインしていきました。レース1のPPを奪うべく攻めていきますが、残念ながら届かず、オリベイラは1.38.248でセカンドローの4番手、カーティケヤンは1.39.008で11番手となりました。レース1の予選結果としては無念な結果となりましたが、2台ともQ2へ駒を進めたため、レース2のグリッドのために気持ちを切り替えていきました。
Q2は14時からスタート。7分間の走行でQ3に進む8台を篩いにかけます。オリベイラが37秒台に突入し、1.37.934でQ2を3位につけ、PPを獲得した第4戦もてぎ以来のQ3へ進出。一方のカーティケヤンは1.38.420で10番手に甘んじて、Q3進出はなりませんでした。Q3は14時17分から7分間で行われました。出走した上位8台は全員トヨタレーシングのマシンで、順当にチャンピオンを争っているドライバーが出揃っていました。是が非でもPPを獲得して弾みをつけたいオリベイラ。セッション開始後、少し間を空けてからコースイン。一番乗りでアタックに挑んでいきますが、1.38.000とQ2で出した自己ベストに及ばず、6位となってしまい、これがレース2のスターティンググリッドとなりました。素晴らしいレースを見せたオリベイラはピット内スタッフ、そして鈴鹿サーキットへ駆けつけたファンを沸かせました。レース2は難しいレースとなりましたが、非常に前向きに午後のレースを迎えることとなりました。
11/8(日)決勝レース1
天候:雨 コース:ウェット 気温:17℃ 路面温度:18℃
決勝レース距離 5.807km×19laps=110.333km
観客動員数:12000人
朝から小雨模様となった鈴鹿サーキット。10時10分にフォーメーションラップがスタートしました。全車グリッドにつきますが、エンジンストールしたマシンがあったためスタートディレイ。10時21分に再びフォーメーションラップが開始しました。これによりレースは19周の周回数へ。今度は無事にスタートが切られました。
4番グリッドから、オリベイラが抜群の好スタート!華麗なライン取りでアウト側から一気に3台をオーバーテイクし見事トップに立ちました。星野一義監督以下、ピット内はまるで優勝が決まったかのように大盛り上がり。カーティケヤンは予選11位でしたが、グリッド降格のマシンがあったため10位からのスタート。オープニングラップで9位へとポジションアップを果たしました。オリベイラはここから2位以下の後続を引き離しにかかります。
カーティケヤンは激しい7位争いを複数台で展開。5周目を過ぎた頃から徐々に雨脚が強まり、コースオフをするマシンも出てきました。11周目に1台マシンがクラッシュ。これによりセーフティーカーが導入されました。これでオリベイラが5秒近く築いたマージンはリセットに。マシン回収を終えて、14周目にレースはリスタートが切られました。
トップ走行中のオリベイラの背後には、2位のNo.37中嶋一貴選手(PETRONAS TEAM TOM’S)が一気に接近してきましたが、セクター1でポジションを死守したあとは再び引き離しにかかりました。この後も雨に足を取られてスピンやコースアウトするマシンもありましたが、危なげなく周回を重ね、オリベイラは見事レース1優勝を飾りました。これでポイントランキングはランク1位の中嶋一貴選手に1ポイント差まで一気に迫ることに成功しました。カーティケヤンは10位でフィニッシュとなりました。
11/8(日)決勝レース2
天候:雨 コース:ウェット 気温:17℃ 路面温度:18℃
決勝レース距離 5.807km×28laps=162.596km
観客動員数:12000人
雨は引き続き降っているものの、レース1の時よりは雨脚が弱まった中で始まったレース2。オリベイラはレース1の優勝で一気に流れを引き寄せましたが、このレースは6位スタート。一方のランキングトップのNo.37中嶋一貴選手(PETRONAS TEAM TOM’S)はPPからのスタート。非常に厳しいポジションに立たされていることは間違いありません。とにかく中嶋一貴選手の前でゴールしなければチャンピオンはないというシンプルなストーリーのレースとなりました。
この状況の中、決して諦めないオリベイラは、再び見事な好スタートを切り6位から4位へポジションアップに成功!しかし、3列目からではトップを奪うまでには至りません。カーティケヤンは10位からのスタートで、順位を上げ7位に。2人とも2レース通して素晴らしいスタートを決めました。
オリベイラは、レース1でトップ走行によりライバルに浴びせた水しぶきを、今度は自分がかぶるという難しいコンディション、そして視界の中、ポジションキープするもののトップとの差をつけられてしまいます。3位のマシンに一時接近しながら前をうかがいますが、オーバーテイクには至らず。オリベイラは18周目にはこの時点のファステストラップを出して意地を見せます。25周目、3位のマシンが最終コーナーでミスしてホームストレートでオーバーテイクボタンを使い1コーナーで並びかけるも、惜しくもかわせず。好機を逸した後はポジションキープを強いられてしまい、オリベイラはそのまま4位でフィニッシュとなりました。
1〜3位のドライバーは世界トップクラスの速さを持っている優れた3人で、簡単に順位をあげるには至りませんでした。2014年1年間、シリーズの主導権を握るも残念ながらチャンピオンには届きませんでしたが、堂々シリーズ2位でレースを終えました。カーティケヤンは中団でのレースとなりましたが、随所で見せ場を作り、8位でポイントを獲得しシーズンを締めくくりました。
今シーズンはオリベイラが数多くの勝利を挙げ、速さをアピール出来たことはポジティブな結果かと思います。その反面、チームのサポート面でのミスでノーポイントのレースも多々あったのは改善していかなければなりません。カーティケヤンは慣れないコースに挑戦したが、国内のレベルの高さの前に上位に入るのは厳しかった。来シーズンは最良の体制を整え、王者奪回を目指します。今年1年間応援、またご支援ご協力ありがとうございました。
LENOVO TEAM IMPULゼネラルマネージャー 金子 豊
監督 星野一義
レース1はとにかくJP様様で、彼に尽きる。見事なスタートだった。そのあとのレース2の結果で、残念ながらチャンピオンには届かなかったけれどもいいレースをお客さんに見せられたと思う。ナレインもよく見せ場を作ってテレビに映りレースを盛り上げてくれた。1年間本当に応援ありがとうございました。GTでリベンジします!
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
とにかくスタートに賭けていたし、スタートで前に出なければあとはないと思って頑張りました。今回は予選で1列目を狙っていたがいけず、両レースともに厳しい展開になるところでしたが、レース1は本当にうまくいった。レース2は3列目からでどうしても難しかった。中嶋一貴選手は1年間通して安定していたし、チャンピオンにふさわしいと思う。GTに気持ちを切り替えて頑張ります。
No.20 ナレイン・カーティケヤン
1年間チームインパルのスタッフは素晴らしい仕事をしてくれたので、なんとかポイントを取ってシーズンを終えたいと思っていたので最後レース2で取れて良かった。久々の日本で初めてのコースもあったし頑張ったのだけれども苦戦してしまいました。また来年に向けて頑張ります。応援してください。
LENOVO TEAM IMPUL 2014年シーズン全戦績
第1戦 鈴鹿 オリベイラ 予選5位 決勝7位/カーティケヤン 予選2位 決勝リタイア
第2戦 富士レース1 オリベイラ 予選PP 決勝優勝/カーティケヤン 予選8位 決勝7位
第2戦 富士レース2 オリベイラ 予選2位 決勝2位/カーティケヤン 予選8位 決勝6位
第3戦 富士 オリベイラ 予選2位 決勝リタイア/カーティケヤン 予選11位 決勝7位
第4戦 もてぎ オリベイラ 予選PP 決勝優勝/カーティケヤン 予選12位 決勝リタイア
第5戦 オートポリス オリベイラ 予選9位 決勝3位/カーティケヤン 予選19位 決勝17位
第6戦 SUGO オリベイラ 予選11位 決勝リタイア /カーティケヤン 予選17位 決勝11位
第7戦 鈴鹿レース1 オリベイラ 予選4位 決勝優勝 /カーティケヤン 予選11位 決勝10位
第7戦 鈴鹿レース2 オリベイラ 予選6位 決勝4位 /カーティケヤン 予選10位 決勝8位
ドライバーランキング オリベイラ 2位/カーティケヤン 13位
チームランキング LENOVO TEAM IMPUL 4位
TEAM IMPUL Next Race Information
SUPER GT 最終戦 11/15(土)〜16(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)
TEAM IMPUL Event Information
TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 11/23(祝) 富士スピードウェイ(静岡県)
NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 11/30(日) 富士スピードウェイ(静岡県)
TOKYO AUTO SALON 2015 1/9(金)〜11(日) 幕張メッセ(千葉県)
協賛各社様
トヨタ自動車株式会社
レノボ・ジャパン株式会社
株式会社ブリヂストン
EMGマーケティング合同会社
エンケイ株式会社
日本特殊陶業株式会社
株式会社不二WPC
タタ・モーターズ
株式会社アライヘルメット
プーマジャパン株式会社
株式会社銀座千疋屋
キーバ株式会社
株式会社ホシノインパル