SUPER GT Rd.2 FUJI 500km RACE
#9 NAC攻殻機動隊ARISE DRポルシェ レースレポート
4月28日[日]予選 / 晴れ / コース:ドライ
4月29日[月]決勝 / 晴れ / コース:ドライ

[予選 4月28日(日)]
天候:晴れ 気温:18度
路面温度:31度 路面状況:ドライ

 天候も安定していた為、プラクティスセッションでのメニューを順調にこなせたので万全な状態で、予選を迎える事ができた。

 Q1は密山選手が担当した。1コーナー側のピット位置での利点を生かし、セッション開始と同時に一番でコースインし、十分にタイヤを温めて6ラップ目に1’39.414のタイムで8番手にて念願のQ2進出を果たした。強豪マシンが多い今シーズンは、39秒台に14台がひしめく僅差の中、Q2に進出できたのは新規チームにとって、今後の良い自信に繋がった。

 Q2は横幕選手が担当し、今シーズン初の予選を行なった。ややりきみ過ぎたのか、プラクティスセッションでのタイムを上回る事が出来ず、1’41.389のタイムで13番手で予選を無事終えた。横幕選手には今後につながる良い経験になった。

[決勝 4月29日(月)]
天候:晴れ 気温:18度
路面温度:28度 路面状況:ドライ

 フリー走行で満タンセッティングの確認と、ピット作業のシミュレーションを繰り返し行ない決勝に備えた。

 スタートドライバーは密山選手が担当しスタートはきれいに決まったが、スタート直後の混乱でやや順位を落とし16位でコントロールラインに帰ってきた。順調に順位を上げ6ラップ目にはスタート時と同じ13位まで順位を回復した。しかし、8ラップ目に#11ゲイナーSLSに接触されスピン、21位まで順位を落としてしまった。この接触で#11にはドライブスルーペナルティーが課せられた。その後の密山選手は、42秒台で時計のように周回し、予定していた37ラップ目に一回目のピットインをした。ピット作業はシミュレーションどおりミス無く行なう事が出来た。

 横幕選手にはコンスタントにタイムを刻むように指示をし、500にうまく抜かれる走行を心がけてもらった。指示どおり43秒台でコンスタントに走行し、72ラップ目にピットイン、2回目のピット作業も無事成功し残り周回で密山選手を送り出した。このスティントでも41~42秒台で周回し無事14位でゴールしチームポイント1ポイントを獲得した。

 今回のレースは大きなミスもなく、タイヤ、セッティング等もまとまっていたため、接触されたのが悔やまれるが、運もレースの内なので、次回レースもチーム、ドライバー共にミスの無いレースオペレーションができるように努力を続けていきたい。多くの皆様に応援に来ていただきありがとうございました。次戦セパンは更なるポイントを獲得できるように準備をしてまいりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

[ 以下チームコメント ]

神野監督
予選で先ずは、この強豪が集う面子の中でQ1突破を果たした事がチームの士気を上げ迎えた決勝レース。チームの目標は10位以内でゴールし入賞する事。今回の富士は500キロレースの為、2ピット作戦となった。ドライバーの組み合わせは、スタート密山、横幕、密山の順番で序盤、密山がメルセデスベンツSLSに追突され22位まで順位を落とすものの、何とか横幕に繋ぐまでに9位まで挽回に成功。横幕ピットアウトして14位のままコンスタントに周回を重ね密山に繋ぐ。最後の最後まで果敢に攻めるも結果は14位でチェッカー。
SUPER GTの厚き壁に入賞を阻まれた第二戦、こうして振り返れば序盤の追突が無ければと悔しい気持ちも有りますが、チームは気持ちを入れ替えて次戦セパンへ挑みます。今回の富士はポルシェ勢でトップリザルト、最高速もトップでマシンのポテンシャルの高さも再確認できたので9月の富士は最も大きなチャンスレースと言えるでしょう。色々な課題も更に見つかりチームの成長も頼もしい中でシリーズはセパン、菅生、鈴鹿と進んで行きます。もっともっと、応援して下さる皆様へ結果で返せる様にチーム一同頑張りますので次戦も熱き応援よろしくお願いします。GWの中、富士まで足を運んで頂いたファンの皆様にも感謝しています。またサーキットで皆様の笑顔に会える事を楽しみにしています!

ファーストドライバー密山祥吾
13番グリッドからのスタートで序盤は順調に走行していたのですが、途中、11号車との接触により大きく順位を落としてしまいました。最高の状態でのレースだったので、今後は順位をあげるためにチームとして出来る事をひとつひとつしていきたい。応援ありがとうございました!次戦も応援よろしくお願いします。

セカンドドライバー横幕ゆぅ
本番中は、昨日の午前中に行われた公式練習の良い感触をもとに、しっかり自分の走りをすれば、コンスタントに42秒、3秒のラップを刻むつもりで走行しました。結果的に当初課題だった「500の抜かされ方」に関しても、タイムの落ち込みがほとんどなく、非常に目標通りの走りが出来ました。次戦もご声援よろしくお願いします。

チーフエンジニア小藤
横幕選手もなれてきて、チームのまとまりも悪くない感じでシングルも密かに狙っていたから接触されたのが残念だった。ポルシェGT3はセッティング変更にもリニアに反応するので今後が期待できると思う。まだ2レース目なので燃費データの傾向が定まっていないので給油量が大目になってしまった。給油時間やその他のピット作業もまだまだ早くなるので、ご期待ください。

本日のレースクイーン

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