Epson NAKAJIMA RACING
SUPER GT Round 5 FUJI GT 300km RACE
レースレポート

8月10日(日) 富士スピードウェイ 天気:雨
◇台風が接近し、開催が懸念される中、開始された9時からのフリー走行。開始時からの強い雨で一時は赤旗中断したものの、無事に30分を走り終え9番手タイムで確認を終える。

 依然、雨は強まったり弱まったりを繰り返しながら降り続くことになるが、チームはレースに向けた準備を施しながら15時の決勝スタート時刻を迎えることとなった。

 今回のスタートドライバーは中嶋大祐。レースは相変わらずのウエットコンディションの中、セーフティカーが先導する変則スタートとなる。11番グリッドからスタートの大祐はウエットタイヤを装着し、しっかりタイヤを温めながらセーフティーカーランをする。

 2周回後、セーフティーカーがピットに入り、いよいよ実質のレースがスタート。早速、1つポジションを上げる順調なスタートを切った大祐は、翌周にはさらに1つ、翌々週にはさらに1つとポジションアップを果たし、順調にペースを上げていく。10周目、雨量が増加したためにセーフティカーが導入される。この時点で9番手を走行。しばらくセーフティカーランが続いたが、17周目に天候がさらに悪化し、赤旗が提示される。

 天候の回復の兆しが見えたので16時15分にレースが再開、雨は小康状態となったが、水しぶきで視界が悪い状況の中、大祐は冷静に周回を重ねていく。しかし、タイヤのグリップが低下してきたということもあり、11番手にポジションを下げることに。25周目にピットインをして、ドライバーをベルトラン・バゲットにチェンジ。種類の違うタイヤを装着し、ベルトランはコースに復帰。みるみるペースを上げて全体のファステストタイムを叩き出しながら、前を追いかけていく。

 40周目には10番手に浮上、その後、続々とピットインするマシンがあり、その2周後には5番手となり、さらに4周後には3番手に浮上する。雨は上がり、路面が次第に乾いていったが、残り8周で雨量増加のため再びセーフティカーがコースに入る。セーフティカーを先導に周回をして、天候回復を待つが改善はされずそのまま66周回を終え、2012年最終戦以来となる表彰台を獲得、11番スタートからの嬉しい3位チェッカーとなった。

◇観客動員数
8月9日(土)予選16,500人
8月10日(日)決勝26,500人

◇コメント
中嶋 大祐
「表彰台に上ることが出来て、非常に嬉しく思っています。第1スティントは?し苦しみましたが、第2スティントから浅溝タイヤへと交換し、バゲット選手が素晴らしい速さを見せてくれました。開幕から全力でサポートしていただいているHondaさんやダンロップさん、スポンサーやファンの皆さんに感謝しています。次戦の鈴鹿ではドライでもウェットでも力強く戦うことが出来ると思っていますので、引き続きご声援を宜しくお願いします」

ベルトラン・バゲット
「Fantastic race for us! We go on the podium. Daisuke did a really good job at the beginning of the race gaining some places and making the good call for the tyres I had to use in my stint. The car really felt good during my stint and I could push from the beginning to the end. We did the best lap of race among those who didn’t put the slick tyres which is also really positive. I’m really happy for my team, Honda and Dunlop and I hope that we can fight for a good result again at Suzuka.」

『表彰台に上ることが出来て、素晴らしいレースになりました! レース序盤には大祐がいくつかポジションを上げて、さらに僕のスティントで使うタイヤについて良い判断をしてくれました。僕のスティントではマシンの調子がずっと良く、最初から最後までプッシュすることが出来ました。僕たちが記録したベストタイムはウエットタイヤを使用したチームの中では一番速かったのですが、それについてもとても良かったと思います。チームやHonda、ダンロップに本当にありがとうと言いたいです。また鈴鹿でも良い結果を狙えることを期待しています』

中嶋 悟 総監督
「大型で低速な台風の接近により、一時はレースの開催すらどうなることかと心配しましたが、何とか無事に終えることができホッとしています。ファンの方々にとってはこのコンディションでのレース観戦は厳しいものであったと思いますが、サーキットにお越しの多くのファンの皆様にまずは御礼を申し上げたいと思います。予選前の練習走行から好調さを見せることができましたが、僅かな差で目標としていたQ2進出を果たすことができませんでした。レースのほうは、台風の影響を大きく受ける形でレースの中断やセーフティカーが入る中での難しいレースでしたが、久しぶりの表彰台を獲得することができました」

本日のレースクイーン

大谷美絵おおたにみえ
2025年 / オートサロン
DUNLOP
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る