NASCARのチーム共同オーナーであるジーン・ハースが、FIAに対してF1参戦の意志を表明したことが明らかになった。FIAは、2015年か2016年からF1に参戦する新チームを募集している。
昨年12月、FIAは、「2015年あるいは2016年初めから2020年まで競争力あるレベルで参戦するチーム」を募集すると発表した。
関心がある者は今年の1月3日までにFIAに正式に意志を伝え、本格的な申請は2014年2月10日までに行わなければならない。
NASCARに参戦するスチュワート-ハース・レーシングの共同オーナーであるジーン・ハースは、以前レッドブルおよびジャガーでテクニカルディレクターを務めたギュンター・シュタイナーと共にF1プロジェクトに取り組んでおり、「ハース・レーシング・ディベロップメンツ」という暫定名称でFIAに申請を行ったという。
「ハース・レーシング・ディベロップメンツは関心を示し、ライセンス発行の申請を行った。だが今の段階ではこれ以上のことはお話しできない」とシュタイナーは述べている。
「FIAはまだ選考手続きを行っている段階で、ライセンス発行までにはまだ1ステップが必要だ」
スチュワート-ハースは、シャーロットの施設を拡張しており、これはF1参戦のための準備かもしれないと考えられている。
また、ハースはブリュッセルにファクトリーを所有しており、ここがF1チームの本拠になるかもしれない。彼が所有するウィンドシアのフルスケールの風洞は、F1チームにも利用されている。
ハース・レーシングがF1参戦の許可を得た場合、最初のマシン製作に関してダラーラに協力を求める予定であるとみられる。
ハース・レーシングの他に、元F1チームボスのコリン・コレス、2010年にもF1エントリー申請を行ったステファンGPが、来年以降に向けてF1参戦の意向を示したものと考えられている。