NASCAR SPRINT CUP SERIES
第7戦 Samsung Mobile 500
開催日:4月14日
コーションわずか2回!
53歳のベテラン、マーク・マーティンが3位
4月14日(土)、米国南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第7戦「Samsung Mobile 500」が開催された。
先週はイースター(復活祭)の週末だったためNASCARのレースは行われず、2週間ぶりの開催となった。年に2回開催されるテキサスでのレースは人気が高く、今大会も16万人近いファンがコースに足を運んだ。ここテキサスでは、2010年の2戦をデニー・ハムリンが制している。
12日(木)と13日(金)午後2時からの練習走行を経て、午後5時40分から予選が行われ、マーティン・トゥルークス・Jr.が今季初、自身のキャリア7度目となるポールポジションを獲得。コースに比較的近い、隣州アーカンソー州ベーツビル出身の53歳、マーク・マーティンが2列目4番手につけ、11台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。
14日(土)は竜巻の発生も懸念されるほどの強風下でのレースとなり、各車セッティングに悩まされることとなった。午後6時48分、1.5マイルオーバルを334周(501マイル:約800km)して競われる決勝レースがスタート。
ポールポジションのトゥルークス・Jr.は序盤首位をキープ。30周目に先行を許すも、チームメイトのマーティンと共にトップ5圏内で首位争いを続けた。
63周目、1周遅れの32位を走行していた地元テキサス出身でシリーズチャンピオン経験も持つベテラン、ボビー・ラボンテが後続から接触され、壁にヒット。しかし、イエローコーションは出ず。ラボンテも走行を継続。
68周目に、コース上の異物によりこの日初めてのイエローコーション。全車ピットへ向かうと、ここで好ピットを見せたトゥルークス・Jr.が首位に復帰。トゥルークスはその後、93周目のこの日2度目のイエローコーション下ピットでも首位を奪った。
その後はイエローコーションが全く出ず、40周強ごとにグリーン下でのピット作業が繰り返されていった。146周目、17番手スタートから14位を走行していたカイル・ブッシュは、グリーン下でのピット作業時にタイヤ交換作業用のエアホースを右フロントタイヤが踏んでしまうというアクシデントに見舞われ、24位まで後退。
トゥルークス・Jr.はこのサイクルでのピットが全車終わった時点で首位に浮上し、中盤戦40周あまりにわたって首位を走行した。
ずっとイエローコーションの出ないまま進んだ後半戦は、マーティンとトゥルークス・Jr.がトップ5圏内、ハムリンがトップ10圏内をキープ。トップ15にクリント・ボウヤーと追い上げてきたKy.ブッシュが入ってきた。
しかし、トゥルークス・Jr.はその後のピットでのタイムロスと、ハンドリングの悪化により6位に後退。
レースは結局最後まで、234周にわたってグリーンのままチェッカーとなり、トヨタ勢では常に上位を争ったマーク・マーティンが、自身今季最高位となる3位でフィニッシュ。トゥルークス・Jr.が6位。首位と同一周回がわずか12台というレースで、Ky.ブッシュとハムリンは周回遅れになることなく、11位、12位でフィニッシュした。最少イエローコーション回数(2回)、最少イエローコーションラップ(10周)、レース平均速度(160.577mph)でコース記録を更新したレースとなった。
次戦第8戦は4月22日(日)、米国中西部カンザス州カンザスシティのカンザス・スピードウェイで行われる。
ドライバー マーク・マーティン:
「私の長いレースキャリアの中で、今になってこんなに楽しく、ホットロッドのように素晴らしい“トヨタ カムリ"をドライブしてレースを戦えるとは思わなかった。レースを通して高いペースを維持し、首位争いについて行くことができた。イエローコーションの少ないレースだったが、特に大きな調整を行うこともなく首位争いができた“トヨタ カムリ"を仕上げてくれたチームクルーを誇りに思う」