NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第4戦 Kroger 250
開催日:4月2日

カイル・ブッシュが2位フィニッシュ

 NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第4戦「Kroger 250」が4月2日 (土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
 年に2回シリーズ戦が開催される同コースでは、2009年秋に地元出身のティモシー・ペターズが自身初の勝利を飾っており、また、昨年10月の大会では“トヨタ タンドラ”は惜しくも勝利を逃したものの、2位から7位を独占する速さを見せた。
 また、今大会の決勝スタート前に、元F1ワールドチャンピオンであり、現在WRC(世界ラリー選手権)参戦中のキミ・ライコネンがカイル・ブッシュ・モータースポーツと契約し、キャンピング・ワールド・トラック・シリーズにスポット参戦することが発表された。ライコネンは4日(月)にもテストを行い、5月20日(金)の第7戦シャーロットでデビューする予定。

 2日(土)午前10時40分から予選が行われ、カイル・ブッシュが5番手、ジャスティン・ロフトンが8番手につけ、14台の“トヨタ タンドラ”が決勝に進んだ。

 スプリント・カップ・シリーズの予選を経て、午後2時17分に0.526マイルショートオーバルを250周(131.5マイル:約210km)して競われる決勝レースがスタート。
 5番手グリッドのKy.ブッシュが好スタートを見せ、すぐに3位へとポジションアップ。首位争いを繰り広げ、2度目のイエローコーションからの再スタートでこの日初めて首位に立った。
 この日はイエローコーションの多発する波乱の展開となり、中盤にはピットタイミングをずらすことで順位が変動。78周目の、この日4度目のイエローコーションからの再スタートでは、27番手スタートのルーキー ミゲル・パルドが首位に立ち、自身初のラップリードボーナスを獲得。180周目には、ブレンダン・ゴーアンとマックス・パピスが1-2体制となった。
 一方、ピットタイミングで一時は16位まで後退したKy.ブッシュは再び首位争いへと復帰。後方から追突されたボダインがスピンしたことで発生したこの日9度目のイエローコーションから、残り31周で再スタートが切られると、アウトサイドから素晴らしいダッシュで首位に浮上。そのまま逃げ切るかと思われた。
 レースは残り7周となったところで多重クラッシュによりこの日13度目のイエローコーション。残り4周での再スタートでは、Ky.ブッシュが首位を守ったが、残り2周となった第2コーナーでバランスを崩し、その隙を突かれる形でこの日常に首位を争っていたジョニー・ソーター(シボレー)の先行を許すこととなってしまった。
 結局そのままチェッカーとなり、Ky.ブッシュは2位フィニッシュ。コースから近い地元出身のペターズが今季最高位となる5位。ゴーアンが9位、パピスが10位に入り、4台の“トヨタ タンドラ”がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第5戦は4月22日(金)に米国南東部テネシー州レバノンのナッシュビル・スーパースピードウェイで開催される。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々にとっては良いレースだった。クルーを本当に誇りに思っている。彼らは素晴らしい調整を行ってくれた。途中で大きくセッティングを変更したが、それが功を奏し、残りのレースではその調子を維持できた。最後にやられてしまっただけだ。フロントタイヤが終わってしまったんだと思う。我々はオーバーステアにならないように、セッティングを変えていった。それは上手く行ったと感じられた。最後のイエローコーションの前までは本当に好調で、ジョニー(ソーター)を引き離すことができたし、その時点ではタイヤにも問題はなかった。しかし、最後の再スタートの後はハンドリングが悪化し、彼を押さえることができなかった」

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