NASCARスプリントカップ・シリーズは18日、カンザス・スピードウェイで第31戦の決勝レースが行われ、ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が2連勝を飾った。
チャンピオンを決するプレーオフのチェイス第2ラウンドの2戦目となった今回のカンザス戦。また、10戦あるチェイスでの5戦目となり、王座決定に向けての折り返しの一戦ともなった。
16日の予選では、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)がポールポジションを獲得。カール・エドワーズ(トヨタ・カムリ)、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)、ケビン・ハービック(シボレーSS)と続いた。
このレースでは、11番手からスタートしたマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が72周目に首位に立つと、その後もロガーノと争いながら上位をキープ。残り周回数が20周を切ると、首位のケンゼスをロガーノが激しく攻め立てる展開となる。
そして残り5周というところで、周回遅れのマシンをパスしたケンゼスとロガーノが交錯し、ケンゼスは痛恨のスピン。ウォールとの接触などはなかったもののタイヤを傷めてピットインを余儀なくされた。一方、ロガーノがこれにより首位に躍り出ると、“グリーン・ホワイト・チェッカー”後の最後の2周もポジションをキープしてトップチェッカー。前戦に続き2連勝を達成した。2位にはデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が入り、3位にジミー・ジョンソン(シボレーSS)と、3陣営がトップ3を分け合った。
スピンを喫したケンゼスは最終的に14位でこのレースを終え、「チームとともに、全てが勝利へと進んでいたが、最後に彼(ロガーノ)を充分に引き離せなかった。今週のように、コントロールできる範囲を完璧にしても、コントロールできないことはある」とコメントした。