NASCARスプリントカップ・シリーズは2日、テキサス・モーター・スピードウェイ(1.5マイルオーバル)で第34戦の決勝レースが行われ、ジミー・ジョンソン(シボレーSS)が優勝を飾った。なお、レース後にはジェフ・ゴードン(シボレーSS)とブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)による乱闘騒ぎも発生している。

 10月31日に行われた予選では、マット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)がポールポジションを獲得。ジェフ・ゴードン(シボレーSS)、ジョンソンが続いた。

 2日に行われた334周の決勝レースでは、ジョンソンを筆頭に、ケンゼス、ゴードンの予選トップ3を獲得したドライバーたちがレースを牽引。ただ、残り50周を切ってからのイエローコーションが頻発する展開の中、ケンゼスはタイヤ戦略を外す形で後退。またゴードンは、2番手でチェッカー直前のリスタートに臨んだが、3番手のケゼロウスキーと軽く接触する形で失速し、その後姿勢を乱してスピン。大きく順位を落としてしまう。

 最終的には、このレースの半分以上となる191周をリードしたジョンソンが優勝。2位にはケビン・ハービック(シボレーSS)が続き、3位にケゼロウスキーが入った。一方、タイヤ戦略で後退することとなったケンゼスは25位、チェッカー目前で順位を落としたゴードンは29位でレースを終えることとなった。

 シリーズ戦としては、すでにチェイスから脱落しているジョンソンが優勝を飾ったことで、王座争いは更に混戦に。ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が首位に浮上し、同率2位にはデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)。2ポイント差でライアン・ニューマン(シボレーSS)が3位に続き、さらに10ポイントの差で4位にゴードンがつける。そして、そこから8位のハービックまでは6ポイント差で連なる形となっている。次戦を終えた段階で、ランキング上位4位に残っているドライバーのみが王座獲得の権利を保持して最終戦に臨むことができる。

 なお、ゴードンはレース後、ピットでケゼロウスキーのマシンの真横に停車。すでにヘンドリックとペンスキーのクルー同士が小競り合いを繰り広げる中、ゴードンもケゼロウスキーに詰め寄っていく。ペンスキー陣営がふたりがかりでガードを固めるも、騒ぎの後方で様子を窺っていたハービックがケゼロウスキーを小突くと、一瞬そちらに気を取られたケゼロウスキーにゴードンが掴みかかり、そこからは両陣営が入り乱れての乱闘に発展。ゴードン、ケゼロウスキーともに顔に切り傷を負う結果となった。この件に関しては、シリーズによる調査が行われることとなっている。

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