NASCARスプリントカップ・シリーズは27日、ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで第28戦の決勝レースが行われ、マット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)が今季5勝目を挙げた。
前回の第27戦からプレーオフとなる『チェイス・フォー・ザ・スプリントカップ(通称チェイス)』が始まったNASCARスプリントカップ。10戦を3・3・3・1の4ラウンドに区切り、各ラウンドごとに下位4名が脱落していくシステムとなっている現在のチェイスだが、今回はファーストラウンドの2戦目となる。
ケンゼスは、予選13番手から300周の決勝レースをスタート。徐々に順位を上げ、リスタートの好ダッシュなどで上位争いに食い込んでいった。237周目のイエローコーションでは、その前のピットから走り切るマシンとここでピットへ向かうマシンで戦略が分かれる展開となるが、ケンゼスはここで給油とタイヤ交換を実施する。
残り58周でのリスタートでは11番手だったケンゼスだが、フレッシュなタイヤで追い上げを見せ、首位を走るケビン・ハービック(シボレーSS)に迫っていく。ハービックも首位を堅持するも、なんと残りわずか2周のところでガス欠に。これにより首位に浮上したケンゼスがトップチェッカーを受け、今季5勝目を上げるととも、チェイス第2ラウンドへの進出権を手にした。また、2位にはデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が入り、トヨタ陣営は3戦連続のワン・ツー・フィニッシュを挙げることとなった。3位にはジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が入り、シボレー勢の最上位はジミー・ジョンソンの6位となった。