1997年に初めて開催され、今年で15周年を迎えるニッサンのモータースポーツファン感謝イベント『NISMO FESTIVAL』が4日富士スピードウェイで開催され、早朝から集まった3万2000人のファンを魅了した。
“NISSAN RACING DNA”をテーマに開催された今年のイベントは、グランドスタンド裏のステージで参加ドライバーが全員集結してのオープニングからスタート。その後、『NISSAN RACING DNA RUN』としてR381やハコスカ、グループAで活躍したカルソニックスカイラインなどの歴代レーシングマシンが走行。往年の勇姿を披露した。
最後にはスーパーGT、FIA GT1、JGTC、スーパー耐久のGT-R&Zのオールスターバトルが開催され、スーパーGT500クラスの車両にはハンデとして、ピットストップでのタイヤ脱着が義務づけられるなど、実戦さながらのレース展開で観客を沸かせた。
グランドフィナーレでは全日本F3のNクラスでタイトルを獲得した千代勝正(NDDP RACING)、FIA GT1のミハエル・クルム、スーパーGTの柳田真孝/ロニー・クインタレッリにチャンピオンに花束の贈呈が行われた。さらに、コースを1周して戻ってきたS Road MOLA GT-Rには、誇らしげにチャンピオンナンバーのゼッケン1が貼られ、ファンの前にお披露目されることとなった。
なお、ニスモの代表取締役である宮谷正一社長からの挨拶で、ニスモの社屋移転の発表とともに、移転と時期が重なる都合上、来年のNISMO FESTIVALを開催しないことを発表。しかし、2013年にはバージョンアップした形で再び富士スピードウェイにて開催することが宣言された。
場内ではさらに、Z ChallengeやGT-R Club Track Editionのエキシビジョンレースや、B110、B310サニーなどのTSレースカーによるヒストリックカーエキシビジョンレースも開催。その他にもグランドスタンド裏や、パドックでもドライバーのトークショーやイベントなどが開催され、多くのニッサンファンが楽しんだ。