ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)に参戦しているOAKレーシングは、9月に開催されるシリーズ第12戦オースティンで、HPDエンジンを搭載したリジェJS P2を投入する計画だ。
リジェJS P2は、同チームのコンストラクター部門であるオンローク・オートモーティブが今季に向けて制作したクローズドLMP2車両。初の実戦となった今年のル・マン24時間には3台が投入され、デビューレースながら首位争いに絡む速さも見せた。
そのうち、『OAKレーシング・チーム・アジア』はリジェにHPDを搭載して参戦しており、この車両をUSCCに投入することになると見られている。USCCオースティン戦、そして10月の最終戦プチ・ル・マンには2台体制で参戦する計画もあったということだが、その可能性は現在のところ低いということで、今季42号車としてUSCCに参戦しているモーガン・ニッサンとリジェを入れ替えてエントリーする形になりそうだ。
「(オースティン戦からの体制は)1台なのか2台なのか、確実に決まっているわけではないんだ。ロードアメリカ戦(でのクラッシュ)でモーガンシャシーが大きなダメージを受けたからね。ただ、リジェを走らせることは確かだ」と語るのはチームを率いているフィリップ・デュマ。
「最初から、アメリカでは今年後半にリジェをデビューさせる計画だったんだ。また、我々はHPDと更に数レースを戦うことで合意している」
なお、OAKレーシングがオペレーションを担当し、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスを戦っているG-ドライブ・レーシングも、WEC第4戦オースティンにリジェJS P2・ニッサンでエントリーしている。