トップドライバーたちが集まり覇を競う『レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)』が16日、タイのバンコクで開催され、F1ロータスから参戦したロメイン・グロージャンがWEC世界耐久選手権のアウディに所属するトム・クリステンセンを下し優勝を飾った。

 1988年から続き、今年で25回目の開催となるレース・オブ・チャンピオンズ。今年はタイのバンコクにあるラジャマンガラスタジアムの中に特設コースを設置し争われた。国別対抗のネイションズカップに続き開催された個人戦には、16名のドライバーが参加。4つのグループに分けて争われ、勝利数の多いドライバー2名が準々決勝に進出する仕組みだ。

 4グループのうち、グループAはセバスチャン・オジエ(WRC)、ジェイミー・ウィンカップ(V8スーパーカー)、デイビッド・クルサード(元F1)、ベニート・ゲラ(PWRC王者)という4名。グループBはトム・クリステンセン(WEC)、アンディ・プリオール(DTM)、ホー-ピン・タン(RoCアジア枠)、ナッタビュート・チャロウェンスカワッタナ(RoCタイランド枠)という4名。

 また、グループCはセバスチャン・ベッテル(F1王者)、ホルヘ・ロレンゾ(MotoGP)、ミック・ドゥーハン(元二輪王者)、ティン・スリトライ(RoCタイランド枠)という4名。グループDにはミハエル・シューマッハー(F1)、ライアン・ハンター-レイ(インディカー王者)、ロメイン・グロージャン(F1)、そしてRoCアジア枠から日本の大嶋和也という組み分けになった。

 グループAでは、オジエとクルサードが準々決勝に進出し、グループBではホー-ピン・タンとクリステンセンが勝ち抜き。また、グループCではベッテルとドゥーハンが準々決勝進出。また、グループDでは大嶋が好タイムをマークするものの、ペナルティをとられてしまい勝利を飾れず。シューマッハーとグロージャンが勝ち抜いた。

 準々決勝では、オジエvsクリステンセンはクリステンセンが勝利。タンvsクルサードはクルサードが制した。準決勝ではクリステンセンがクルサードを下し決勝進出。また、グロージャンがネイションズカップの借りを返すかのように、ベッテルとシューマッハーを立て続けに打ち破り、決勝進出を果たした。

 迎えた決勝では、RoCバギーとKTM X-ボウを1回ずつ走らせる形式に。グロージャンは両レースともにクリステンセンを下し、持ち前の速さを披露。フランス人としてはディディエ・オリオール、セバスチャン・ローブ、そしてオジエに続くRoCウイナーとなった。

「昨日は決勝に進出できたし、今日は優勝できた。素晴らしい気分だよ!」とグロージャン。

「去年はオジエが優勝して、今年は僕だ。今度はふたりでネイションズカップも優勝しないとね!」

Race Of Champions 2012 Highlights

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