21日、スーパー耐久シリーズ第6戦が鈴鹿サーキットで開幕し、土曜日の決勝レース1は2番手スタートの1号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3を駆る谷口信輝がトップチェッカーを受けた。

 WTCC世界ツーリングカー選手権の併催レースとして開催されているスーパー耐久鈴鹿。今年のイベントはシリーズ初となる40分×3レースというこれまでにないスプリントフォーマットで開催。レースは実質、ノンストップのドライバーズバトルとなった。

 快晴で迎えた決勝レース1は、Bドライバーの予選タイムでグリッドが決まり、そこでポールを獲得した24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢が隊列を率いてスタート。1号車の谷口が2番手で続き、28号車のPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3を駆るジョン・レスター、81号車GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの青木孝行までが序盤は2秒圏内で接近戦を繰り広げる展開となった。

 しかし、レースは3周目のシケインでトップを走る24号車がST-5クラスのマシンにタイミング悪く前を塞がれるかたちとなり、早めにアクセルをあけた藤井が最終コーナーで接触してしまう。ここで加速の緩んだGT-Rの動きを後ろの谷口が見逃さず、続く1コーナーでトップを奪うことに成功した。

 その後レースは、7周目にST5クラスのマシンがクラッシュを喫し、比較的長い時間をセーフティカーが先導。残り7分でようやくレースが再開となったが、トップの谷口は追いすがる藤井を最後まで抑えきってトップフィニッシュ。チームに今季3勝目と貴重な10ポイントをもたらした。
 2位は24号車。3位争いはレース序盤まで28号車のレスターがポジションを守っていたが、途中のSCランで28号車の前に入るかたちとなったST-4クラスの86が再スタートの障害となり、トップ2に離されたばかりか、1コーナーまでに81号車の青木にもパスされ後退。レスターは最後まで挽回を図ったたが、オーバーテイクまでには至らず、青木が表彰台最後の椅子を手にすることとなった。

 1台エントリーのST-1は、9号車のFaust Racing BMW Z4を駆る堀主知ロバートが総合9位でフィニッシュ。ST-2クラスは20号車RSオガワADVANランサーの阪口良平が勝利した。
 また、ST-3クラスは80号車PETRONAS TWS GS350の佐藤晋也が優勝しクラスタイトルを確定。ST-4クラスは41号車TRACY SPORTS ings S2000の井入宏之、ST-5クラスは99号車RS☆R・DIXCEL・NUTEC デミオのRYU1がそれぞれ勝利している。

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