GTアソシエイションは8日、7月19日〜20日に鈴鹿サーキットで行われるスーパーGT公式テストのエントリーリスト最新版を発表した。GT300クラスを中心に、第3ドライバーに注目のエントリーが加えられている。
7月27日〜28日に開催されるスーパーGT第4戦SUGOの前週に開催されるこの公式テストは、SUGO戦、そして8月17日〜18日に開催される第5戦インターナショナル ポッカサッポロ1000kmに向けて重要なテストとなる。
GT500クラスはこれまでのラウンド同様のラインナップとなっており、21日に発表された最初のエントリーリストから変更はない。しかし、GT300クラスは第3ドライバーに注目の顔ぶれが追加されることになった。
新たに第3ドライバーが追加されたのは5台。S Road NDDP GT-Rには、ニッサンGTアカデミー出身のルーカス・オルドネスが加わった。オルドネスはプレイステーション/グランツーリスモとニッサンが推進してきたゲーマー出身のドライバー育成プログラム、GTアカデミーの初代チャンピオン。現実のレースでもル・マン24時間でのLMP2クラス表彰台を獲得した経験をもつほか、今季もFIA-GTシリーズ等でニッサンGT-RニスモGT3をドライブしており、GT-Rの経験も申し分ない。
ヨーロッパで名を売る若手ドライバーが加わる一方で、日本の注目の若手ドライバーの名も加わった。第3戦セパンで優勝を飾ったARTA CR-Z GTには、ARTA、HFDPで育ってきた野尻智紀がエントリー。これまでフォーミュラひと筋だった野尻がどうCR-Zを駆るのか注目したいところ。
また、SUBARU BRZ R&D SPORTには、今季GT300クラスのシートに恵まれていなかった井口卓人が加わった。GT500クラスはもちろん、GT300でも多くの表彰台や勝利を重ねてきた井口だけに、SUBARU BRZ R&D SPORTでも問題なくドライブすることができそうだ。さらに、GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLSには川口正敬が加わった。スーパーGT300クラスの経験も多い川口だけに、ドライブしやすいと定評のSLSのドライブには大きな問題もないだろう。
この公式テストの様子は、一般観戦エリアはもちろんグランドスタンドも開放予定。また、ピットウォークやホームストレート開放に加え、今年はバックヤードツアーやサーキットサファリなども開催予定となっている。ゆうえんち入園料のみで観戦が可能なので、詳細は鈴鹿サーキットホームページ(http://www.suzukacircuit.jp/)でぜひチェックを。