ルノー・スポールF1のテクニカルディレクター、ニック・チェスターが、2016年にルノーのワークスチームとして参戦するという決定が遅れたことが、マシン開発作業に大きく響いたと認めた。
昨年ルノーは、パワーユニットサプライヤーではなくワークスチームとしてF1活動を行うことを本格的に検討、ロータスF1チームを買い戻すための交渉を始めたが、正式に買収およびワークス参戦を発表したのは12月になってからだった。
ロータスは昨年メルセデスのパワーユニットを搭載しており、ルノーにスイッチすることでマシンデザインにおいて大きな変更を強いられた。しかも十分な時間がなかったために、目指すベストのパッケージを達成できなかったとチェスターは認めている。
「大きなチャレンジだった。通常(前年の)5月以降に新しいパワーユニットを組み込むのはかなり難しい」とチェスター。
「昨年末まで(パワーユニットが)確定していなかったので、苦労した」
「シャシー後部、クーリングレイアウトを変更しなければならなかった。これを1カ月で行わなければならず、膨大な作業が必要だった」
「理想とする仕上がりとはいえない。大きな妥協を強いられたわけではないものの、理想的な作業を行うだけの時間はなかった」