FIA GT1世界選手権等をオーガナイズするステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)は15日、来季からFIA GT3/GT4による『ブランクペイン・エンデュランス・シリーズ』という耐久シリーズを始めると明らかにした。
この耐久シリーズはモンツァ、ナヴァーラ、スパ、マニ-クール、シルバーストンの全5戦で行われるもので、24時間レースであるスパをのぞいてすべて3時間レースで争われる。
「長距離レースのフォーマットから遠ざかって1年が経つが、我々はルーツに戻ろうと思う。3時間レースのフォーマットは我々の背景でもあり、人気もある。ヨーロッパのチャレンジングで美しいサーキットを舞台にこの『ブランクペイン・エンデュランス・シリーズ』が開催されるが、国内GT3選手権/GT4選手権とはバッティングしておらず、グリッドには30台前後が毎戦集まるだろう。GT3/GT4のヨーロッパ選手権に参戦しているチームには、長距離レースにぜひ挑戦して欲しい」とSRO代表のステファン・ラテルは語る。
近年、ヨーロッパで隆盛を迎えているGT3カテゴリーには、現状でもポルシェやアウディ、BMW、コルベット、フェラーリ、アストンマーチン、ランボルギーニ、フォードなど多くのマニュファクチャラーがマシンを提供。来季はメルセデスベンツがSLS GT3を本格投入するなど、ますます盛り上がりをみせようとしている。日本でもスーパー耐久のST-XクラスやスーパーGT300クラスなどに、マシンを持ち込むチームが出てきそうだ。