2013年ニュルブルクリンク24時間レース
SUBARU WRX STIは、SP3Tクラス2位

 5月17日(金)~20日(月)にドイツアイフェル地方で行われたニュルブルクリンク24時間レースのSP3Tクラス(排気量2リットル以下のターボ車)に、スバルテクニカインターナショナル株式会社(以下STI)がレース仕様のSUBARU WRX STIを出場させ、総合26位・クラス2位に入賞しました。

 WRX STIには、ニュル24時間レース7回目の出場となる吉田寿博を筆頭に、SUPER GTなどでも活躍する佐々木孝太、カルロ・ヴァン・ダム(オランダ)、マルセル・ラッセー(ドイツ)の4人をドライバー登録。17日・18日に行われた公式予選では、クラス2位につけました。レースは、穏やかな天候のもとで午後5時にスタートを迎えましたが、その後天気は急激に悪化していき、午後11時前には強雨と霧のためレースは中断されてしまいます。その後朝まで天気が回復することはなく、夜明けを待って朝8時過ぎに再スタートすることになりました。雨はその後も降り続け、タイヤ選択などで各チームを悩ませ続けます。

 クラス2位でレースをスタートしたWRX STIは、予選首位の車両と長い間抜きつ抜かれつの攻防を続けてきましたが、ヘビーウェット状態となった時にWRX STIのペースが上がらず、ライバルとの差をむしろ広げてしまいます。再スタート後、この差を縮めるべく各SUBARUドライバーはプッシュを続けました。後半には、グランプリコースはウェットながらコースの大半の路面が乾いている、という状態からWRX STIは勝負に出ます。2WDのライバルが浅溝タイヤで周回する中、抜群の安定性を誇るWRX STIはスリックタイヤでライバルとの差を縮める作戦をとります。その結果、レース終了まで残り3時間の時点で7分あったタイム差を一気に短縮。最終周には54秒差まで追い上げました。しかし、その時点でタイムオーバー。クラス2位でチェッカーフラッグを受けることとなりました。

【STI総監督 辰己英治のコメント】
「タイヤ調整のセッティングを誤り、タイムを詰めなくてはならないウェット状態の路面でライバルに引き離されてしまったのが敗因と言えるでしょう。後半は、ようやくタイヤもクルマもパフォーマンスを発揮できるようになり、さらに(佐々木)孝太やマルセル(ラッセー)が難しい条件の中スーパータイムで追い上げてくれたことは良かったと思います。SUBARUファンの皆様のご期待を集めながら、この試合を落としたことは私の不徳のいたすところです。今後またチャンスを与えられるなら、より強いチーム、より強いマシンでこのニュルに戻ってきたいと思います」

【チーフドライバー、吉田寿博のコメント】
「三連覇は達成したかったので、とても残念です。でも僕たちにも勝利する権利はあったと思うので、許されるのであれば、今後も世界に立ち向かう日本車、日本チームの一員としてこのレースにチャレンジし続けていきたいと思います」

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