5月29日、スポーツランドSUGOで2011年のスーパー耐久シリーズが幕を開けた。震災後、東北での初レースとなるSUGOスーパー耐久3時間レースは、「がんばれ東北!!たちあがろう宮城!!」をスローガンに開催。雨が降る中スタートしたレースは、今シーズンから新設されたST-XクラスのAudi R8 LMS(藤井誠暢/都筑晶裕/マイケル・キム組)がポール・トゥ・ウインで総合優勝を飾った。
あいにくの雨模様のなか、4000人がサーキットに来場。東北大震災の被災地からも200人をスーパー耐久観戦に招待している。FIA-GT3車両が参戦できるST-Xクラスは、今年のスーパー耐久の話題のひとつだ。第1戦では、Audi R8 KMSが1台のみの参戦となったが、抜群の速さをみせポールを獲得すると、決勝レースでもST1クラスを引き離す。
その後、藤井誠暢がドライブ中にタイヤマッチングが合わずファステストラップを連発したPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEの谷口信輝に詰められる展開に。中盤サーキットでは、霧が発生しセーフティカーが入る。1度は霧がおさまったものの、16時前に再び霧がサーキットを覆い、20分セーフティカーが先導の後16時21分に赤旗終了。21号車Audi R8 LMSが初レースで総合優勝を飾った。
ST1クラスでは、途中ST-Xクラスを脅かす走りを見せた1号車PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/柳田真孝/ドミニク・アン組)が勝利。ウエットレースとなったため、ST2クラスのエンドレス・アドバン・コルトスピードXやRSオガワADVANランサーがST1クラスの28号車PETRONAS Z4と順位を争う。ST1クラスの28号車を置き去り、3号車(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)が総合でも3位に入りST2クラスの1位を獲得。
8台が参戦したST3クラスは、ST3クラスでポールを獲った佐々木孝太率いる339号車GPO+KOTA RACING NSXが優勝。ST4クラスは、予選トップだった62号車ホンダカーズ東京 G/M インテグラがスタート時にドライブスルーペナルティが科され、クラス7番手スタートだった333号車GLORY.ERG.A-ONE.EURO.FN2(北川剛/野間一/藤田弘幸組)が勝利している。
スーパー耐久シリーズ次戦は、富士スピードウェイで7月24日に行われる。