2014年からアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)とグランダム・シリーズが統合し誕生する北米の新スポーツカーレース『チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)』のカレンダーが発表された。
これまで長年分裂状態にあった北米のスポーツカーレースを統合し誕生するUSCCは、これまで両シリーズで戦っているマシンがすべて走ることができるように、4つのカテゴリー分けが予定されている。ル・マン規定のLMP2車両、グランダムのデイトナ・プロトタイプ(DP)、デルタウイングが走ることができるプロトタイプクラスを頂点に、LMPC車両が参加できるプロトタイプ・チャレンジ、ル・マン規定のGTEカーによるGTル・マン、グランダムのGTカーによるGTデイトナの4つだ。
今回発表されたカレンダーは全12戦。伝統を誇る開幕戦デイトナ24時間、第2戦セブリング12時間という序盤戦のスケジュールは、かつて栄光を誇ったIMSA-GT時代を彷彿とさせるもの。インディカーと併催でALMSが開催されてきたロングビーチが続き、インディアナポリスのNASCARやオースティンでのWECという併催レースも含みながら、最終戦はALMS同様プチ・ル・マンで幕を閉じる。1月開幕ということもあり、最終戦は10月と早めの設定だ。
ユニークなのは、全12戦のうち3戦でカテゴリーが絞られること。ロングビーチではGTデイトナが、ベルアイルではGTル・マンが、バージニアではプロトタイプ/プロトタイプ・チャレンジが“お休み”。各クラス全11戦を戦うことになる。
「このカレンダーは疑いなく、北米のスポーツカーレースのスケジュールとして過去最高のものだ」と語るのは、IMSAのCOOを務めるスコット・アタートン。
「昨年、統合について発表した時に、我々はすぐに“夢のスケジュール”の制作に取りかかった。ただ、重要なのは我々のファンであり、その点は難しかった。それにたくさんのオプションがありレース数を増やすこともできたが、我々の産業にとって重荷にならないようにと考えた結果、12戦がベストと判断したんだ」
「ラインナップは伝統のロードコース、重要なマーケットを抱える市街地、そしてデイトナ、インディアナポリスという世界最高のスーパースピードウェイと揃っている。そして、北米の新たな宝石、オースティンも入っている。繰り返し言うが、夢のスケジュールだよ」