WEC世界耐久選手権の今季開幕戦シルバーストンのエントリーリストが発表された。年間エントリーしている31台全てのマシンが名を連ねている。
LMP1の車両規則が改正され、アウディ、トヨタともに新たな車両を投入するほか、ポルシェが16年ぶりに耐久レースの最高峰クラスに復帰することでも注目が集まっている今年のWEC。そんな今シーズンのWECが、4月20日のシルバーストン戦で開幕を迎える。
メーカーワークスなどのハイブリッドシステム搭載マシンによって争われるLMP1-Hクラスには、アウディR18 e-トロン・クワトロ、トヨタTS040ハイブリッド、そしてポルシェ919ハイブリッドがそれぞれ2台ずつエントリー。ドライバーラインナップも、各陣営ともレギュラー陣が名を連ねている。
非ハイブリッドのLMP1カーで争われるLMP1-Lクラスでは、公式テストを欠席するロータスが新型車両のT129・AERで名を連ねた一方、今季に向けて『R-ONE』と命名された新マシンを開発しているレベリオン・レーシングは、昨年まで使用していたローラB12/60・トヨタの2台でエントリー。開幕戦の時点ではR-ONEがまだテスト中のためだという。
7台が参戦するLMP2クラスでは、ストラッカ・レーシングが童夢ストラッカS103・ニッサンを投入。ミレニアム・レーシングからは、今季のフル参戦が決まっている中野信治が、ステファン・ヨハンソン、マイク・コンウェイと組む形でエントリーしている。
また、今季からWECのLMP2クラスにフル参戦するKCMGでは、今季の起用が発表されているリチャード・ブラッドレーとマシュー・ホーソンに加えて、松田次生もラインナップ。松田は昨年、同チームからWECの富士戦やアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)のセパン戦に参戦している。
LM-GTEプロクラスでは、今年もAFコルセ、ポルシェ・チーム・マンタイ、アストンマーチン・レーシングの各2台が激突。加えて、RAMレーシングがフェラーリ458 イタリアで参戦する。ただ現在のところ、AFコルセとポルシェ・チームマンタイは各マシンともドライバーは1名ずつしか記されていない。
WEC開幕戦シルバーストンは、4月18日からフリー走行が行われ、20日に6時間の決勝レースが開催される。