WEC世界耐久選手権を運営するFIAとACOは、WEC第5戦オースティンの会場で2014年のWEC暫定カレンダーを発表した。来季も全8戦で開催される予定で、第6戦として富士スピードウェイもスケジュールされている。
オースティンの会場で明らかにされた来季のカレンダーは、「このカレンダーのサプライズは……サプライズが何もないこと」と発表されたとおり、今季と開催地、開催順はすべて同じ。開幕前にポールリカールで公式テストが行われ、第1戦シルバーストン、第2戦スパと続き、ル・マン24時間のテストデー、そしてシリーズのハイライトであるル・マン24時間を迎える。
その後は今季同様サンパウロ、オースティンとアメリカ大陸でのレースが続き、第6戦として富士スピードウェイでの開催も決定。昨年の初開催時は、日本のファンの熱気にWEC関係者、チームとも大いに感銘を受けたと言われており、来季3回目の開催を迎えることとなる。
富士以降はアジアでのレースが続き、上海、バーレーンと続く。なお、カレンダーは第4戦サンパウロは暫定。第6戦富士については、先日JAF日本自動車連盟から発表された登録申請カレンダーとは日程が異なっている。
「このカレンダーは、我々が訪れる国でWECというブランドが確立し、次なるステップを踏むことを意味している。ル・マン24時間以外のレースでは、ファンにとって同じような季節に、ル・マン・スピリットをもつレースがやってくることを理解してもらうことが重要なんだ」と語るのは、FIA WECのCEOを務めるジェラール・ヌーブ。
「同時に、我々のチーム、スポンサー、パートナーにとっても、安定したカレンダーを示すことができた。我々が過去2年間に築いてきた土台から、さらに発展していくことができるだろう」
来季のWEC/ル・マン24時間では新しいLMP1/LMP2レギュレーションが施行される予定となっており、LMP1にワークス参戦するポルシェをはじめ、多くのニューマシンも登場すると言われている。