FIAとACOフランス西部自動車クラブは2日、2012年からスタートするWEC世界耐久選手権のエントリーリストを発表した。30台が揃い、最高峰のLMP1クラスには9台が顔を揃えている。
昨年までのILMC(インターコンチネンタル・ル・マン・カップ)から発展する形で今季スタートするWECは、これまでスポーツカーレースの主役のひとりだったプジョーが突然の撤退を発表したものの、トヨタが1台のシリーズエントリーを決定。LMP1クラスは9台が顔を揃えた。
アウディ勢は、新たにハイブリッドシステムを搭載したアウディR18ハイブリッドを投入。1号車には日本で実績を積んだアンドレ・ロッテラーがまず登録された。また、既報のとおりトヨタ・レーシングからTS030ハイブリッドが1台エントリー。ラウンドによっては2台目の登場の可能性が高い。また、レベリオンやOAKレーシング、ペスカローロといったおなじみのメンバーに加え、ストラッカとJRMがHPD ARX-03aでエントリーしている。
LMP2クラスは、昨年のILMCを席巻したニッサンVK45DEエンジン搭載車6台が登場するほか、モーガンの名を冠するOAKペスカローロ、ロータスなどがエントリー。華やかなカテゴリーとなった。
LM-GTEプロ/アマは、メーカーワークスチームの名前がない。BMWモータースポーツはWECにエントリーを果たさず。とは言え、AFコルセやフェルバーマイヤー・プロトンなど、フェラーリ/ポルシェの準ワークスとも言えるチームが揃った。
ACOは同時に、今季のル・マン24時間耐久レースのエントリーを発表。こちらはWECを大きく上回る盛況となっており、WECもラウンドによっては魅力あるスポット参戦組が登場してきそうだ。