今季からスタートするWEC世界耐久選手権。ひさびさのスポーツカー耐久レースの世界選手権だけに話題も満載のはず……。ということで、現地からレースとは直接関係がないトピックスをピックアップしてお届け。第3回目は、サーキットで見つけたトピックスをまとめてお届け。

(3)アメリカンな雰囲気満載の中、FIA会長ご来訪

 今季のWEC開幕戦となったのは、アメリカの耐久クラシック、セブリング12時間。この日はセント・パトリックデーというアイルランドの祝日で、それにちなんでグリーンのキラキラしたネックレスが至る所で配られていた。女性だけでなく、いい年のオジサマたちもこのネックレスを装着。クリスマスみたいな感じの祝日なんだとか。


 スタート時の国歌演奏は各国のものが演奏されるが、当然ながら時間がないので途中でカットアウト(フェードアウトじゃなくて)。アルファベット順に流れ、最後にアメリカ国歌が流れるが、ファンにとってはお楽しみの時間のはずのグリッドウォークながらアメリカ人は立ち止まって、胸に手を当てて国歌を静聴してました。


 ちなみに予選後、プレスルームにはマツダのPRのために“The Lolax”という黄色い着ぐるみが登場。なんでもアメリカでは“Dr.Suess”という映画に出てくる大人気のキャラクターだそうな……。


 珍しかったのは、優勝を飾ったアウディのピットでのひとコマ。チーム首脳とドライバー全員が円陣を組んで、チームワークを確認。日本では円陣を組んで……というのは珍しいことではないが、ヨーロッパでは珍しいことなんだとか。アウディ勢の意気込みが見え隠れした!?


 今回のセブリングには、ジャン・トッドFIA会長が訪問。同じ週末にF1オーストラリアGPがあり、トッド会長の“選択肢”は、(1)家にいる(2)メルボルンに行く(3)セブリングに行く──だったとか。そんな中、トッド会長はWECの記念すべき開幕戦ということもあり、セブリングを選択。かつてフェラーリ監督を務めたトッド会長ですが、その前はプジョーの監督。F1もスポーツカーもラリーも精通しているだけに、この選択になったのかもしれません。

 トッド会長は「今後モータースポーツは、もっと社会の役に立って行かなければならない」とコメント。「WECでは新たな技術を受け入れると同時に、環境にも配慮していかなければならない」と今後の方針を語ってました。

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