WTCC世界ツーリングカー選手権ポルトは2日、決勝レース1/レース2が行われ、レース1はアラン・メニュが制しシボレー勢が表彰台独占、レース2はロバート・ハフが制し、シボレーはワン・ツーを飾った。
狭い市街地コースのポルトで行われたWTCC第6ラウンド。予選からシボレー勢が上位を独占。レース1ではアラン・メニュがポールポジションを獲得し、イバン・ミューラー、ロバート・ハフと続く。4番手にはガブリエル・タルキーニ(サンレッドSRレオン1.6T)、5番手には地元のティアゴ・モンテイロ(サンレッドSRレオン1.6T)が続いた。レース2のポールはステファノ・ダスティ(BMW320TC)が得ている。
迎えた第1レースでは、市街地レースでレース2への影響も考慮したか、ポールスタートのメニュを先頭にミューラー、ハフが続く展開。2台は接近戦を展開するが、順位の変動は無し。シボレー勢のワン・ツー・スリーでチェッカー。メニュが今季3勝目を挙げた。一方、その後方ではモンテイロがタルキーニを1周目にパスし4位でチェッカーを受けている。
続くレース2では、シボレー同士の劇的なバトルが展開される。ポールスタートのダスティの後方からスタートしたミューラーは、3周目にダスティをパス。一方ハフは翌周にダスティを抜き2番手に浮上するものの、先行したミューラーは2.5秒前方に。ハフはその後1周0.5秒というペースでミューラーを追いつめていく。
そんなハフは、シケインで強引にミューラーのインを突くと、2台は接触しながらシケインに突入。ハフはシケインのエスケープゾーンを突っ切り一気に前へ。これでハフがトップ、2番手にミューラーという展開になった。
ハフは前が開けると一気にミューラーを突き放し、トップでチェッカー。2位にミューラー、ポールスタートのダスティはジャンプスタートでペナルティを取られ、3位は地元のモンテイロのものに。大観衆を前にポルトガルカラーのマフラーを掲げ、表彰台を喜んだ。
谷口行規(シボレー・クルーズ)はレース1、2ともに16位でフィニッシュしている。
トム・コロネル(BMW320TC)のポルト戦レースビデオ