WTCC世界ツーリングカー選手権第3戦マラケシュは15日、決勝レース1/2が行われ、レース1はアラン・メニュが、レース2はイバン・ミューラーが優勝。両レースとも表彰台をシボレーワークス勢が独占し、マラケシュ戦を席巻した。
14日に行われた予選では、メニュが今季初めてのポールポジションを獲得。ロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が2番手に続き、いつものフロントロウ独占を達成。しかし、3番手にはトム・コロネル(BMW320TC)が食い込み、シボレー勢に一矢報いることとなった。
しかし、迎えた15日の決勝レース1では、オープニングラップに後方でジェームス・ナッシュ(フォード・フォーカス)を巻き込む発生したアクシデントが発生するも、それを尻目にシボレー勢は早々にワン・ツー・スリー体制を形成。コロネルはスタートでペペ・オリオラ(セアト・レオン)にかわされ後退。さらに接触され順位を落としてしまう。
好調のオリオラはシボレー勢に食らいつく走りをみせるが、盤石のシボレー艦隊はつけいる隙をみせずにチェッカーへ。レース1はメニュ、ハフ、ミューラーの順で表彰台を独占した。
続くレース2は、レース1でクラッシュしたナッシュがリバースグリッドによりポールポジションへ。今季WTCCにデビューしたフォード・フォーカスにとっては初めてのポールスタートとなったが、スタンディングスタートで飛び出すFRのBMW勢を抑え、ナッシュはトップで1コーナーへ向かいリードを奪う。
狭い市街地コースのマラケシュながら、グリッド4〜5列目からスタートしたシボレー勢は、抜群のストレートスピードを活かし1台ずつ前を走るマシンを料理。ナッシュもフォーカス初の表彰台を目指しトップを死守していたが、シボレー勢の圧力を前にトップを譲ることになってしまった。
結局レース2もミューラーがトップでチェッカーを受け、ハフ、メニュと続きシボレーが表彰台を独占。マラケシュラウンドを席巻することとなった。コロネルが4位、ステファノ・ダステ(BMW320TC)が5位に入り、ナッシュは6位でチェッカーを受けた。