WTCC世界ツーリングカー選手権岡山ラウンドは14周の決勝レース2が行われ、リバースグリッドのポールポジションからすたーとしたアウグスト・ファルファス(BMW320si)が優勝を飾った。2位にはアンディ・プリオール(BMW320si)が入り、BMW勢がレース1に続きワンツーを飾った。
レース1の後、フォーミュラBMWのレースが行われている間は小康状態だった雨は、WTCCのレース2のスタート進行が始まる頃にふたたび降り始め、フォーメーションラップが切られる頃にはその雨量はレース1の時以上となってしまった。
スタンディングスタートでのスタートは、このコンディション下でFRのBMW勢が抜群のスタートをみせる。ポールのファルファスが飛び出し、7番手スタートのヨルグ・ミューラー(BMW320si)が一気にセアト勢を抜き去り上位へ。しかし、ミューラーは1コーナーでティアゴ・モンテイロ(セアト・レオンTDI)と接触しモンテイロはグラベルへ。さらにセアト数台が1コーナーで飛び出し、さらにヨルグ・ミューラーや荒聖治など、数台が続く2コーナーで飛び出すなど、波乱の幕開けとなった。
これで2番手に浮上したのはレース1のウイナー、アンディ・プリオール(BMW320si)。3番手にはイバン・ミューラー(セアト・レオンTDI)が浮上する。4番手はアラン・メニュ(シボレー・クルーズ)が続き、5番手にはヤープ・ファン・ラーゲン(ラーダ・プリオラ)が浮上した。ファン・ラーゲンのラーダは序盤からトップ10圏内につけたジェームス・トンプソン(ラーダ・プリオラ)とともに活躍をみせるが、2台はともにトラブルで無念の後退となってしまう。
トップのファルファスは、終盤プリオールの接近を許すものの、これを寄せ付けず完勝! タイトル争いで大きな勝利となった。2位はプリオールでこちらも岡山でポイントを大量獲得。3位はイバン・ミューラーとなった。
日本勢は、スタート直後の2コーナーの混乱で荒聖治(BMW320si)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(セアト・レオンTFSI)が相次いでコースオフ。コースに戻った後はオリベイラは好調なペースで周回を重ね、インディペンデントクラス4位の14位でフィニッシュ。荒はヨルグ・ミューラーやアレックス・ザナルディ(BMW320si)とのバトルを展開し19位でフィニッシュした。谷口信輝(BMW320si)は4周目の2コーナーでコースオフ。グラベルに埋まってしまい、レースを終えている。