WTCC世界ツーリングカー選手権第5ラウンドは19日、オーストリアのザルツブルグリンクで決勝のレース1とレース2が同日開催され、レース1はミカエル・ニキェール(シボレー・クルーズ)がポール・トゥ・ウインを達成。レース2はジェームス・ナッシュ(シボレー・クルーズ)がWTCC初優勝を飾った。

 前日の予選Q2終盤において、スリップストリームを狙った駆け引きから多くのマシンがスロー走行をした結果、12名ものドライバーがスポーツマンシップに反する行為とみなされ、決勝レースでのグリッド降格ペナルティーを科された。それにより、予選結果からスタートグリッドは大幅な変更を受け、ホンダ陣営もガブリエル・タルキーニ(シビックWTCC)が2レースともに12グリッド、ティアゴ・モンテイロ(シビックWTCC)とプライベートシビックを駆るノルベルト・ミケリスはレース1の12グリッドダウンを受け、さらに予選後の車検では3台にリアウイングの寸法違反が発覚。結局、ホンダ陣営のドライバーはレース1を最後尾からスタートすることを強いられた。

 迎えた決勝のレース1では、ポールポジションからスタートしたニキェールと、同じフロントロウ2番グリッドに並んだナッシュの2台が12周に渡って激しいバトルを展開。だが、この日のニキェールは追い上げるナッシュの厳しいプレッシャーを最後まで退け、最終的には約コンマ3秒の僅差でトップチェッカーを受けた。3位には、暫定ポールから一転、13番手スタートとなったイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)が驚異の追い上げを見せ、残り2周のところでメヘディ・ベナーニ(BMW320TC)を交わして表彰台最後の椅子を手に入れた。

 続く決勝のレース2では、リバースグリッドによってミケリスがフロントロウからスタート。モンテイロとタルキーニも4、5番手とホンダ陣営が好位置からのスタートを決め、各車とも序盤はひとつずつポジションを上げていった。タルキーニは、序盤の3周目に早くもその座を失ったが、モンテイロとミケリスは最終的に1ポジションダウンに留めてフィニッシュ。結果、ミケリスが表彰台にのぼり、モンテイロも続く4位でチェッカーを受けた。

 なお、レース2を制したのは、ポールスタートのナッシュでこれが彼にとってのWTCC初勝利。2位には10番手から再び大きな挽回を見せたミューラーが入っている。

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