更新日: 2018.02.17 05:14
ZFが創立100周年を迎える。記念行事も実施
2015/01/05
「Motion and Mobility」に捧げた100年:ZF、記念の年を迎える
・2015年、ZFは創立100周年を迎える
・航空技術専門の部品メーカーから、グローバルに展開する技術企業へと進化
・全世界の従業員が参加する記念アクティビティを展開
・明るい見通し:グループの強化により、モビリティの巨大潮流の一端を担う
ドイツ、フリードリヒスハーフェン発;ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は、2015年に重要な節目を迎えます。100年前の1915年、「ツァーンラートファブリーク有限会社(Zahnradfabrik GmbH、歯車工場の意)」として誕生して以来、ZFはさまざまな歴史の流れの中でビジネスチャンスをつかみ、ドライブラインおよびシャシ・テクノロジー分野の最先端企業へと成長しました。
「ツァーンラートファブリーク有限会社」が初めて商標登記簿に登場したのは1915年9月のことです。そして2015年、ZFグループは全世界の7万1,600名の従業員とともに創立100周年を迎えることになりました。全従業員が100周年を祝う記念行事に参加し、会社の将来に関する共通理解を深めます。ZFグループの将来は希望に満ちています。当社は現在、これまでで最大規模の買収事業に取り組んでいます。アメリカのTRWオートモーティブ社の買収によってZFグループは、世界の自動車部品メーカーのトップ3に名を連ねることになります。製品ポートフォリオが補完され、競争力や市場での存在感が高まり、これまで以上に世界のメガトレンドに対応する事が可能になります。
さまざまな歴史の流れの中でチャンスをつかむ
ZFの歩みを振り返ると、社会の様々な混乱や危機の中でも、ルーツである航空産業専門企業から世界的なモビリティ技術企業へと成長を遂げた、多くの出来事に満ちた歴史を見ることができます。100年前にドイツ、レイクコンスタンスに設立されたツァーンラートファブリークの起源は、当時そこに本社を置き、同社の持株会社であったツェッペリン飛行船有限会社です。
新たに設立された会社の任務は、「航空機、自動車、およびモーターボートのギアおよびトランスミッション」の開発、試験、および製造でした。わずか数年後にはその技術を自動車メーカーに提供するようになり、当時まだ若かったドイツの産業界にとって重要なトランスミッション・サプライヤーとなります。その後もノウハウの活用やライセンスの購入などで製品ラインナップを拡大していき、1930年代には農業トラクター用のドライブユニットのほか、乗用車や商用車用のステアリングシステムも手掛けるようになりました。しかし、第二次大戦の前や戦中においては、当時ドイツにあったZFの3工場すべてが兵器の生産で占められました。全工場に強制労働者が投入され、戦争の終盤にはその数が2,800人に達しました。