F1商業面のボス、バーニー・エクレストンが、グランプリチケットの価格を下げる一番簡単な方法は商業権にまつわるチームの収入を減額することであると語った。

 最近、ドイツGPやイタリアGPなど一部グランプリの観客数減少が問題視されており、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフはチケット代の高さが主な原因ではないかと発言した。これに関しチームとエクレストンは話し合いを行っている。

 プロモーターがエクレストンに支払わなければならないグランプリ開催料金は非常に高額であり、そのためチケット料金を高く設定せざるを得ない状況となっている。

 今月、ウォルフはプロモーターが置かれた状況を理解していると述べ、「ホッケンハイムやモンツァといった伝統的なレースでグランドスタンドを満員にするため、何をすべきなのかは明白である」と発言していた。

 こういったウォルフの発言を受け、エクレストンは、チケット代を安くするにはグランプリ開催料金を下げればいいが、それにはチームが収入減少を受け入れなければならないと述べた。

「(チケット料金引き下げを)どうやって実現するか、彼(ウォルフ)は話していたか?」とエクレストン。
「彼ら(チーム)が望むものを減らすのだ。そうすれば我々も(開催)料金を減らせる」
「それが問題だ。我々はチームのために金を集めている。プロモーターから得た収入の70パーセントはチームのものになるのだ」

 エクレストンはまた、観客数減少の原因はチケット料金の高さだけではないと主張した。現代の人々は忙しく、さらにエンターテインメントが多様化しているため、どのような分野においてもかつてほどの人気はなくなっているのだと、彼は示唆している。

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