マクラーレンのパディ・ロウは、不調をかこった今年の開幕前が、20年のマクラーレン生活で最も悪い状況だったと明かした。
先のプレシーズンを振り返ったテクニカルディレクターのロウは、チームが“オクトパス”と呼ばれる複雑なエキゾーストシステムの採用にこだわったために、新車MP4-26は速さだけでなく信頼性にも問題を抱えてしまったと述べている。
ロウは、同じく開幕ダッシュに失敗した2009年を引き合いに出し、先週ルイス・ハミルトンが勝利した中国GPまでの状況を次のように説明している。
「(2009年は)単にパフォーマンスの問題だったから、(今年は)さらに悪い状況だったよ。(今年の)バルセロナテストでニューパーツを試したが感触はなく、マシンは頼りないものだった」とロウ。
その後マクラーレンは、マーティンウィットマーシュが勧めた“オクトパス”を捨て、レッドブルスタイルのエキゾーストシステムに戻ることを決断した。
「オーストラリアGPのフリー走行が終わった時は、とても安心したよ」