GTアソシエイションの坂東正明代表は、スーパーGT第2戦富士の決勝日に行われた定例記者会見の場で、2015年にタイのブリーラムという場所で、スーパーGTのレースを開催する計画があると明らかにした。

 スーパーGTの海外戦については、例年マレーシアのセパン・サーキットでシリーズ戦が開催されており、今季はそれに加えて5月に韓国のコリア・インターナショナル・サーキットでエキジビション戦が開催される予定となっていたが、韓国戦は諸事情により延期が決まった。

 この韓国戦延期の決定について坂東代表は、「モータースポーツのイベントでは、プロモーターとの折衝や、海外での開催ということでさまざまな条項があるが、その部分で延期という決断に至った。実現に向けて足りないところがお互いに少しあった」と理由を語る。延期後の予定については、「双方で延期について日本側、韓国側で諸々の処理をし、改めて話をする」とのこと。

 一方で、坂東代表は2015年に向けて新たにタイでのレース開催の計画があることを明らかにした。タイでは2015年にバンコクでF1開催の計画があるが、スーパーGTの開催場所はバンコクではなく、バンコクから東へ300kmほどいった所にあるブリーラムという街になるという。

 ブリーラムには現在サーキットはないが、スーパーGT開催を目指し、ヘルマン・ティルケのデザインで、FIAのグレード2のサーキットを建設する提案があると坂東代表。「タイという国との友好関係は、3メーカーやタイヤメーカーともに築けており、マーケティングやアフターマーケットに対しても築けている。サーキットができればここで開催したいと思っている」という。

 さらに坂東代表は、「タイのスポンサーについても話をしており、そこを起点にしながら考えていき、エキジビションでなく、きちんとした形となればシリーズ戦に入れる形で模索していきたい」とシリーズ戦としての開催も視野に入れていることも示唆した。

 今後タイでのレースについてはサーキット建設の進捗状況とともに交渉が進められることになりそう。なお、マレーシア、韓国については、今後来季以降に向けて同様に話し合いが進められることになりそうだ。

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