2014年F1第17戦アメリカGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
2日目を迎えたオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズは初日に引き続き快晴に恵まれ、午前10時のセッション開始時の気温は10度、路面温度は21度を記録した。
序盤、各車は低い気温と路面温度の影響でなかなかタイヤを温めることができず、多くのマシンが連続周回を重ねることに。開始15分を過ぎたタイミングでウイリアムズのフェリペ・マッサが1分39秒台に入れ、続いてダニエル・リカルドが1分39秒693のトップタイムをマークしたが、その後は上位のタイムシートもしばらくは小康状態で推移していった。
初日、ライバルを1秒以上も引き離す速さを見せたメルセデス勢は、残り時間が30分になってようやく計測ラップを開始。最初はチャンピオンマシンのW05もブレーキのフィーリングが決まらず、ハミルトンがストレートエンドでスピンを喫する場面もあったが、セッション終盤のソフトタイヤではそのハミルトンがファーストアタックで1分37秒107をマークし、3番手につけたウイリアムズのマッサに前日同様1.1秒の大差を築いて見せた。
一方、ハミルトンとタイトル争いを繰り広げるニコ・ロズベルグは、ファーストアタックでチームメイトからコンマ8秒遅れると、2度目の計測ラップもベストタイムを更新できず、ライバルを脅かすことはできなかった。
4番手はウイリアムズのもう一台を駆るバルテッリ・ボッタスで、5番手にフェラーリのフェルナンド・アロンソ。レッドブルのリカルドがそれに続き、以下ニコ・ヒュルケンベルグ、エイドリアン・スーティル、キミ・ライコネン、ジェンソン・バトンまでがトップ10となった。
ピットレーンスタートのセバスチャン・ベッテルは、終始レース用のセットアップで最多の25周を走り込み、18番手となっている。