26日、HRT F1チームは、今季シャシーの製造を請け負っていたダラーラとの契約を終了したことを明らかにした。
HRT F1の前身カンポスは、2010年F1にエントリーするにあたってダラーラとシャシー供給の契約を結んだが、開幕前には支払いが滞っているとの報道がなされていた。また、HRT F1として今季を迎えた後、チーム上層部がシャシーの品質を批判する発言を行い、両者の関係が悪化していると伝えられていた。さらにチームプリンシパルのコリン・コレスは先週、彼のチームは来季は自身でシャシーを製作するプランを立てているとコメントしていた。
「HRT F1チーム、ヒスパニア・レーシング、イタリアのシャシーマニュファクチャラーであるダラーラ・オートモービルS.p.Aは、提携を続行しない旨、友好的に合意に達した」とチームの声明には記されている。
「提携についてこの数カ月話し合いを行ってきた末の決断である」
声明において、ヒスパニアは、ダラーラのおかげでF1デビューにこぎつけることができたとして感謝の念を示し、今後の幸運を祈っているものの、この6戦、ダラーラによるさらなるシャシー開発は行われなかったとの記述もなされている。チームは今後は自身の開発プログラムに従ってF110を開発し、改善していくと述べている。