18日に行われたF1バルセロナテストの初日午前のセッションは、前日からの雨が残り湿ったコンディションでのテスト開始となったが、ここでピレリのインターミディエイトタイヤを使用したドライバーから驚きの声が上がっている。
この日のトラックは前日の雨により湿っていたが、路面が乾くまでの間、チームはインターミディエイトを使用。これまでドライタイヤは予想より早く減っていく状況が確認されていたが、インターミディエイトはコンディションがドライになっていっても減っていかなかったという。
「この日インターミディエイトを試せたのは良かったよ。正直、驚いたんだ」と語るのはトロロッソのハイミ・アルグエルスアリ。
「トラックは完全なウエットじゃなかったけど、湿った状態だった。そして少しずつ乾いていったんだ。僕らは速くて、1分40秒台で走ることができた。そしてタイヤは全然デグラデーションが出なかったんだよ」
ザウバーの小林可夢偉も、この点についてはアルグエルスアリの意見に同意。ブリヂストンよりも耐久性はあるとしつつも、グリップについては良い手応えがなかったという。
「グリップはあまり良くありませんでしたが、ピレリの方が耐久性は良かったです。エクストリームウエットか、インターミディエイトかをどこで使い分けるかを判断するのがすごく難しいですね。僕はコンパウンドが固いと感じました」と可夢偉。
アルグエルスアリはまた、インターミディエイトからスリックに交換するポイントを見出そうとしたが、少し交換のタイミングが早すぎたと語る。
「僕らは少し湿った状況でスリックを試したけど、全然グリップしなかったよ。ガレージに戻って、少し待たなければならなかった」とアルグエルスアリは語っている。