プジョー・スポール代表のオリビエ・ケネルは、24日のル・マン24時間テストデイを終えて、ケネル率いるプジョーと、宿命のライバルであるアウディとの差は極めて小さく、今年のル・マンは大激戦になるだろうと予想した。
24日のテストデイでは、アウディが持ち込んだ新型プロトタイプR18 TDIが2回のセッションでどちらもトップタイムをマークしたが、プジョー908勢の最速タイムをマークしたステファン・サラザンのラップタイムは、1周13km以上のコースで、アウディ勢のトップだったトム・クリステンセンのタイムのわずか0.2秒落ちとなった。
「我々はテストデイで、耐久性とパフォーマンスの両方をみせることができた」とケネル。「我々はル・マンを戦う上で必要なデータをすべて最適化し、確認することができた。(LMS第2戦の)スパでは、さらにル・マンに向けた準備を進めることができるだろう。我々は今日、今年のル・マン24時間が間違いなく大激戦になるだろうと予想できた」
プジョー・スポールのテクニカルディレクター、ブルーノ・ファミンは、今回のテストデイにおいて唯一の問題は9号車に発生したエンジン交換だけだったと語る。
「我々はテストデイで必要になったプログラムをほとんど完了した。7号車はモーターランド・アラゴンから始めた耐久テストを終えることができたよ。すでにプジョー908は、ル・マン24時間のレース距離を超える距離を走り込んでいる。9号車のエンジンに出たアラートをのぞけば、他の2台にはいいセットアップを施すことができた」
「テストデイはすごく生産的に終えた。ドライバーたちはプログラムをスケジュールどおりこなし、3台とも無傷なんだからね」