今年からホンダに移籍するロバート・ハフは、シトロエン撤退後はホンダが自身2度目のWTCC(世界ツーリングカー選手権)チャンピオンを狙うのに最適な場所だと確信しているようだ。
昨年までラーダをドライブしていたハフは、今季からホンダののワークスチームであるJASモータースポーツに加入。これまでチームを引っ張ってきたティアゴ・モンテイロと、全グー/モータースポーツからの昇格となる昨年のヨコハマ・トロフィー覇者ノルベルト・ミケリスとともに3台体制で参戦する。
現在WTCCで圧倒的な強さを誇っているシトロエンは、将来的にWRC(世界ラリー選手権)に注力するため2016年いっぱいで撤退を予定。ハフは、これがシリーズにとってプラスな事だと以前から明言しており、シトロエン撤退後に自分が有利になる場所にいる必要があると考えていた。
「シトロエンのレベルは他よりずば抜けていた」とハフ。
「でも今は、自分自身にとって完璧なシートと完璧な機会を得られたと感じている。この12ヶ月間、たくさんの事を学び、チームとともにクルマを開発していける最高の場所だよ」
「JASとホンダとともに2017年に再びチャンピオンを獲得できる可能性が非常に高い場所にいることを感じざるをえない」
ハフはすでに、今月初めスペインのへレスでニューマシンのテストを行っている。
「素晴らしいクルマだよ」とハフ。
「木曜の夜にシート合わせにいった時、彼らは全ての事について本当によく考えているなと感じた。ダッシュボード上の配置などコントロール系のレイアウトは特にそうだった」
「隅から隅までよく考えて開発されたクルマであることを、シートに座っただけで感じられたし、コースに出かける前から信頼感に満たされたよ」
「僕は何年にもわたり、ホンダを賞賛してきた。BTCC(イギリス・ツーリングカー選手権)にホンダが出ていた時、ジェームス・トンプソンやガブリエル・タルキーニらのバトルを見て育ってきた」
「もし僕がホンダとともに長いキャリアを積む事ができるのであれば、純粋な夢がかなう事になるだろう」
ハフは2012年にシボレーワークスでチャンピオンを獲得するが、彼らの撤退に伴い、翌シーズンはミュニッヒ・モータースポーツのセアト・レオンをドライブ。直近2シーズンはラーダのワークスチームで走っていた。