プレスインフォメーション
2013年10月13日
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013 第11戦 決勝
鈴鹿. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2013年シリーズ 第11戦 (最終戦) 決勝を、2013年10月13日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)にて開催いたしました。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25℃ 路面温度:33℃
ポルシェ カレラ カップ ジャパン(PCCJ)の2013年第11戦(最終戦)が10月13日(日)、前日の第10戦に引き続き鈴鹿サーキット(三重県)で、F1日本グランプリのサポートレースとして行なわれた。雲ひとつない秋晴れに恵まれた鈴鹿へ集結した大勢のレースファンに見守られる中、全17台が昼12時すぎ、スターティンググリッドへ。グリッドは第10戦決勝レース中のベストタイム順で決定。ポールポジションは第10戦優勝&ファステストラップの#14川端伸太朗、そのとなりに逆転タイトルを狙う#78近藤翼がつける。以降、3番グリッドから順に、ランキングトップの#12小河諒、同4位の#19永井宏明、#25神取彦一郎、#32飯田太陽というオーダー。その後ろにジェントルマンクラスのタイトルが懸かる#2田島剛、第10戦のリベンジを期す#7星野敏、#33 Ogino Tetsuo、#21高田匠らが並んだ。
12時20分、シグナルがブラックアウト。ここでしっかりスタートを決めたのはポールポジションの#14川端。#78近藤は前日ほどのダッシュはならず、2番手で1コーナーに入っていく。その後ろでは、4番グリッドの#12永井も「若いドライバーの間に入っていこうと思って、完全に狙っていました」という鋭い加速を見せ、3番グリッドの#12小河を抜いて3番手に浮上した。トップの#14川端は前日同様に1周目から積極的にギャップを築いていく走りで、2周目には2番手#78近藤に1.5秒のリード。#78近藤は逆転タイトルを獲得するためにも優勝を狙いたいところだが、#14川端との差は1.5秒前後のまま周回数が重ねられていく。そうして迎えた9周目、「勝負に出た」という#78近藤は130Rでスピン、コースオフしてしまう。ポジションを2つ落とし、#78近藤は最終的に4位でゴールした。これにより、#19永井が2番手、#12小河が3番手に浮上。そして、この少し前から#19永井と#12小河との差は徐々に縮まってきていた。「最後の1~2周で勝負を賭けようと思って、タイヤを残していました」と#12小河。しかし、#19永井は「あそこの場面は冷静でした」と先行を許さず。このままのオーダーでチェッカーフラッグ。育成ドライバーとして今年のPCCJに参戦してきた#14川端は「色々ありましたが、終わり良ければ全てよしという気持ちで鈴鹿に望みました。無事2連勝を飾れてホッとしています」と笑顔を見せた。#12小河は2戦連続の3位フィニッシュで見事チャンピオンクラスのタイトルを獲得した。
ジェントルマンクラスは#2田島が抜群の安定感で逃げ切り。一時、チャンピオンクラスの#32飯田との差を詰める場面もあったが、「レースですから前を狙うのは当然ですが、タイトルのことは意識せず、自分のペースで、自分の走りで堅実にいこうと思っていました」と落ち着いていた。2位は「シリーズ2位となることを最も重視していました」という#33 Ogino。まず#7星野を捉えると、8周目のメインストレートでは#2田島のスリップストリームにも入ったが、「接触は避けて、安全にいきました」とクラス2位でゴール。目標どおり、クラスシリーズ2位を決めた。クラス3位には#55茂田久男が入ったが、スポット参戦で賞典外となるため、#3江本玄がクラス3位に繰り上がった。
これをもって、2013年のPCCJも全日程を終了。チャンピオンクラスのチャンピオンは#12小河、ジェントルマンクラスのチャンピオンは#2田島に決定した。#12小河は「生まれて初めてシリーズタイトルを獲ることができてうれしいです。僕だけのシーズンの採点なら60点ですが、チームがそれを100点以上にしてくれました」、#2田島は「いかに確実にポイントを積み上げていけるかがトータルで重要だと考えていました。第5戦富士での苦い結果もあったので、その後、自制するところは自制してまとめていくという課題もクリアできたことがタイトルにつながりました」と喜びのコメントを語った。
2006年シーズンから導入されたタイプ997のGT3 CupによるPCCJはこの鈴鹿でのレースを以て終わり、いよいよ2014年シーズンからは新たにタイプ991のGT3 Cupが導入される。ニューモデルのデビューとともに新時代の幕開けを迎える2014年のPCCJは、さらなる飛躍が期待される。
■第11戦 (最終戦) 決勝結果
Car#\tDriver\tClass\tCar Name\tGap\tGrid
14\t川端 伸太朗\tC\tGARMIN PORSCHE\t21'31.130\t1
19\t永井 宏明\tC\tNINNE RACING\t+7.760\t5
12\t小河 諒\tC\tBright M.S.\t+7.977\t4
78\t近藤 翼\tC\tIMPROVE RACING\t+18.166\t3
32\t飯田 太陽\tC\tPCJ FrontireGT3\t+34.054\t6
2\t田島 剛\tG\tTAJIMA RACING\t+35.211\t11
33\tOgino Tetsuo\tG\tPCJ FrontireGT3\t+36.114\t10
55\t茂田 久男\tG\tFSF DIRECTION\t+37.742\t8
3\t江本 玄\tG\tAKIRARACING GT3\t+46.703\t15
7\t星野 敏\tG\tD'stationHAI997\t+47.533\t9
27\t眞野 壮一郎\tG\tPCJ KOSEIKAIDRP\t+47.874\t16
24\tGO MAX\tG\tTAKANOKO GT3Cup\t+48.308\t13
25\t神取 彦一郎\tC\t25RacingSAMURAI\t+53.625\t7
21\t高田 匠\tG\tPCJTAKUMIRacing\t+54.463\t12
8\t安達 暁三\tG\tSAMURAI GYOUGT3\t+1'03.555\t17
38\tAki MIYAZAKI\tG\tTEAM KRM&FS997\t+1'44.889\t14
23\t涼木 亜津雅\tG\tSR DIRECTION\t1Lap\t18
Best Lap : Champion Class #14 川端伸太朗 2'07.760 (2/10)