フェラーリは、短期的および長期的なフェリペ・マッサの後任候補を真剣に検討し始めているといわれている。
マッサはバーレーンGPで今季初ポイントを獲得したものの、スペインGPでは、チームメイトのフェルナンド・アロンソが2位表彰台を獲得したのに対し、1周遅れの15位に終わった。
アロンソは現在、セバスチャン・ベッテルと同ポイントでランキングトップに立っているが、マッサが2ポイントしか獲得していないため、フェラーリはコンストラクターズランキング4位に沈んでいる。
スペインGP後、フェラーリは、マッサが次戦モナコGPから調子を上げることを期待すると述べた。
フェラーリは今の時点ではマッサを支持してはいるものの、今後も彼のパフォーマンスが向上しない場合に備えて、短期的および長期的な将来についての選択肢を検討しつつあるといわれている。
現在ザウバーで走り、フェラーリの若手育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーであるセルジオ・ペレスは長期的な候補であると以前から言われているが、一方でフェラーリは、フォース・インディアのレースドライバーであるポール・ディ・レスタとニコ・ヒュルケンベルグ、ロータスのテストドライバー、ジェローム・ダンブロジオについても検討しているものとみられる。
ダンブロジオの名前が挙がるのは意外だが、彼は今すぐにでもチームに加入することができ、おそらく半年の契約でも受け入れるだろうため、短期的な候補としても検討できる。フェラーリは、彼を今年いっぱい起用して、2013年のアロンソのチームメイトについてはじっくり考えるということもできるだろう。