WRC世界ラリー選手権で9連覇を達成したセバスチャン・ローブが、10月27日~28日にフランスのポールリカールで開催される『FFSA GTツアー』の最終戦に、マクラーレンMP4-12C GT3を駆って参戦することになった。
ラリー界の王者として今季、前人未踏の9連覇を達成したローブだが、常々レースへの興味を示しており、今季自身のスポーツカーチームである『セバスチャン・ローブ・レーシング(SLR)』を立ち上げ、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズやFFSA GTツアーに参戦していた。
そんな中、ローブ&SLRは今季のブランパン耐久シリーズ・スパ24時間にSLRのメルセデスベンツSLS AMG GT3でエントリーしたものの、直前にキャンセルしていた。しかし、今回FFSA GTツアー最終戦にエントリーするにあたってはマクラーレンを投入し、レッドブル/プレイステーションのフルカラーリングを施すなど、“本気度”がうかがえる。
ローブは今回、SLRの共同創立者で、長年の親友でもあるドミニク・ハインツとともにステアリングを握る予定。すでに来季はWRCへの参戦縮小を発表しており、本格的にレースへと転向する“足がかり”となりそうだ。
今回ローブが参戦するFFSA GTツアーは、フランス国内で争われているGT3カテゴリーのレースで、元F1ドライバーのオリビエ・パニスも参戦しているほか、サッカーの元フランス代表ゴールキーパー、ファビアン・バルテズもフェラーリを駆り参戦している。